地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京急大師線、全線の地下化は無期延期

2015-11-21 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 今年も実に早いもので、あと約40回寝るとお正月~♪という頃合いとなってしまいました。「年賀状?え、何ですかそれ?」と言いたくなるほど日々多忙で、全く実感はありませんが……(汗)。そしてその前には、京急ヲタ待望の恒例鉄コレ販売・上大岡修羅場地獄 (笑) が待っていると思われるわけで、今年は如何なる車種が販売されるのか、大本営発表を戦々恐々と待つ今日この頃です……。個人的にはそろそろ、400・500系列あたりをやってくれないものかと思うのですが……(そんなことになったら財布破裂。笑)。来月上旬の、朝ウイング設定に象徴されるダイヤ改正は、ウイング号利用者ではない小田急沿線民ですのであまりピンと来ません (^^;)。



 そんな京急ではいっぽう地味な作業として、大師線での地下化工事が地味に進行していたりするわけですが、単に住宅街が立て込んでいるところで工事を進めるのみならず、膨大な交通量の産業道路と交差することから、遅々として進まない難工事となっているようです。さらに、昨今の建築業界人手不足による事業費上昇と遅延なども重なり、京急及び補助金を出す川崎市は結構火の車なのだとか……。
 そこで、昨日の『神奈川新聞』に載っていたところによりますと、結局なかなか完成せず、工事の認可を延長しなければならなくなった結果、既に工事が進んでいる第一期区間(川崎大師~小島新田)については認可延長を申請することになったものの、完全な路線変更と市役所付近への新駅設置を伴う第二期区間(京急川崎~川崎大師)については、事業化を断念……というか無期延期(気運が高まったときに再検討)するようです。
 まぁ、第二期区間で最も顕著な踏切は、京急川崎駅からすぐそば、そして鈴木町の○の素(移転?)のところであるわけで……(川崎大師駅そのものも地下化の気配はありませんが、東の踏切も当面残したうえで地下に潜らせるのでしょうか)。これらの踏切は産業道路に比べれば交通量は全然ないに等しく (?!)、掘ることによるコストが地下化による便益を大幅に上回ると判断されたのでしょう。
 というわけで……撮影名所は恐らく未来永劫残ることに! もっとも、旧1000形や700形は永遠に戻ってきませんが……。

変わりゆく南海2015 (3) 復活旧塗装サザン

2015-11-19 12:00:00 | 都市民鉄 (近畿以西)


 先日、近鉄特急が全面的な塗装変更をするという衝撃の一報が走りましたが、いっぽうとっくの昔に色をイメチェンし、今や旧塗装が復活しているのが南海です。
 7000系が復活旧塗装とともに有終の美を飾った南海では、そんな7000系に合わせるべく、「サザン」用10000系についても開業120周年記念と称し、登場当時のグリーン濃淡が塗られていますが、こちらは今すぐ廃車になるというわけではなく、7000系の引退後は7100系を相棒として引き続き運用されています。いや~、10000系の現行塗装も悪くはないと思いますが、やはりこのグリーン濃淡塗装こそ、10000系の優雅なボディに似合うのではなかろうか……と痛感します (*^^*)。



 なお、今回の画像は7000系の引退後ではなく、7000系新塗装鉄コレの発売日に撮影したものですが、7000系が走っている間は出来るだけ7000系と連結していて欲しかった……。しかし、公式HPの運用案内では、検査や運用の都合のためか、それとも何らかの故障のためか、7月のかなり長い期間にわたって緑7000系はこの緑10000系と組まず、連日7100系と組んでいましたので、「まぁ混色でも撮れる機会を得ただけマシだろう」と思い激写した次第です。まぁこれはこれで貴重な記録ですし、今後しばらくの間も撮影出来るというのは有り難いことですが、出来れば7100系の4連1本を再び旧塗装にして頂けないものか、とも思います (むかし一度そういう機会があったわけですが、鉄活動に復帰して間もない頃でしたので撮りそびれ……)。あるいは、「泉北ライナー」に起用される「りんかん」11000系が1編成しか存在しないことに鑑み、この緑10000系が4連単独で代走に起用されればなぁ~と思うのですが、これはまぁ妄想というヤツでしょうか?! (^^;

奥武蔵への思慕を込めて、西武4000系

2015-11-18 00:00:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 昨晩は、いつもお世話になっておりますソ連修正帝国主義者、もといロシア留学経験をお持ちのきえふにいさん様と、「ソ連第16番目の共和国」であったモンゴルの、羊肉の味わいたっぷりな料理を楽しむべく、都内某所に出向いて口福の限りを尽くしつつ、いつもの通り激濃な鉄ヲタ・共産趣味・80~90年代なつかしトークに興じました♪ この、きえふにいさん様とご一緒する「マイナー気味なエスニック料理を楽しむ鉄の小宴」は、去る3月末にウズベキスタン料理を攻略して以来の2度目でして、傍目にはドン引きな会話を楽しみつつ、世間的には余り知られていないもののとにかく美味いものを食うという、何とも酔狂の限りを尽くした企画であります。但し、最後に飲んだミルクティーを甘くしようと思って、荒削りの角砂糖を入れたつもりが……実は岩塩で、猛烈に塩辛くなってしまったのは大誤算 (爆)。これが、モンゴル高原きっての高品質を誇る、ジャルタイ (吉蘭泰) の岩塩というやつか……。



 遺憾だったのは、本日の私自身の勤務が早起きであるため、余りのんびりと舌鼓を打っている場合ではなかったこと……。というわけで、遅くならない時間にお開きとなったのですが、いやはや、一方で会話が濃いぃものであったために、未だに頭の中がクラクラします (笑)。あと、欧州の鉄道事情に話が及ぶにつけ、昨今衝撃を与えているあの事情からして、いずれの国でも再びのんびり鉄活動出来るようになるのは何時か、と思うと少々ブルーになったのも確かです。何はともあれ、きえふにいさん様にはハードコアに濃いぃひとときをお付き合い頂き、心より御礼申し上げます!! (^O^) さて、次は何処のメシを探訪しましょうか……☆

 というわけで、そんなきえふにいさん様がお住まいの西武沿線にちなんで、去る2013年夏に秩父1000系の6連を撮りに行ったついでに撮影した西武4000系の未アップ画像を貼りたく存じます。
 しかし……今や西武4000系につきましては、秩父を訪れたついでではなく、そろそろ本腰を入れて、まさにこの車両を目当てに西武秩父線を訪れなければならない、と思うようになって来ました。何故なら、最近個人的に、健康保持のため(20代の頃の非鉄時代にやっていた) 登山を再開し、まだ訪れたことのない奥武蔵の山に登るとともに(これまでは秩父探訪のためのルートという位置づけであった)西武秩父線を一つのテーマにしたいと考えたためであります。そしてそれ以上に・・・

 ヤ マ ノ ス ス メ に ハ マ っ た!! (爆

 いやその~、個人的には長年来、アニヲタ・マンガヲタ度は全然なかったのですが、上記の通り登山を再開し、ふとしたきっかけで読んでみたところ、これが意外と面白すぎる……。あおいちゃぁぁぁぁん!! (超爆) 
 したがって、いずれ飯能を訪れて国際興業の痛バスを撮らねばならぬ。聖地を取り巻く鉄道を愛さなければならぬ (^^;

第七ジャカルタ炎鉄録 (10) 東急新8007F

2015-11-16 12:00:00 | インドネシアの鉄道


 去る8月半ばにジャカルタに遠征して以来、あっという間に3ヶ月が過ぎ、あと1ヶ月半で今年も終わり。嗚呼……時間が余りにも早く流れてしまい、多忙にかまけて全然ジャカルタネタのアップも進みません。勿論、その背景として新幹線問題によるゲンナリ感もあったのは否めませんが、それ以上に大きな要因として、余りにも205系が増えすぎて、東急の出番が相当減ってしまったように感じられたことが、滞在中及び帰国後の気分をイマイチ下げ気味にしてしまった……ということもあります。
 いやその、205系だって決して悪くはないのですが、初訪問時と比べると東急の陰が薄くなったことは、やはり東急を最大のお目当てとしてジャカルタ通いを始めた身には堪えるのです……。8039・8611・8613Fが死亡または部品取り前提の休車となってしまったこと自体、モロに運用減につながりますし、2009年の初訪問時には大部分の編成がジャカルタコタ発着の急行として使われていたはずが、今や東急はボゴール線~環状線直通の各停におさまっておりますので (滅多なことでは、205系の天下となったジャカルタコタ行きには入りません)、急行運用があった頃に比べて一往復するのにエラく時間がかかります。



 というわけで、東急は3編成が離脱した以上の「激減」を体感せざるを得ない状況がありますが、だからこそ遠くに東急が見えれば、カメラとレンズを握る手に力が入らずにはいられません。とりわけ、旧8007Fと旧8039Fを組み合わせた新8007Fが来ようものなら、緊張は一気に最高度に達し、撮り終えてモニタを確認したあとの喜悦も最上級♪♪
 周知の通り東急8007Fといえば、東横線での「伊豆のなつ」を最後に引退してインドネシア譲渡第一号となった記念すべき編成であり、8039Fといえば銀色まっさらリバイバル急行として激しい感動を巻き起こした編成です。しかもインドネシア入りした後の帯色も、前者は黄緑+黄色、後者は青の濃淡が最高に美しく、ジャカルタを訪れた東急ファンを激しく魅了したものです……。
 その後、KAI標準カラーの青黄となり、しばらくこの状態が続いていましたが、やがて8007Fが不調となり、クハ8039ほか8039Fの一部を8007Fに譲り、しかもクハ8039を8007 (二代目) に改番することで新8007Fが出現、そして正面に行先表示板を出すようになって今日に至っています。クハ8007 (二代目) がかつて8039であったことは、正面の防護網の枠が黒であることから偲ばれるのですが、ともあれこの新8007Fは、昨年の訪問時から今回の訪問に至るまでに起こった究極の変化のひとつであり、ジャカルタにおける8007・8039Fの歴史の最終形態であろうと推測されることから、「これを撮らないわけには行かない。205の大量投入による廃車が何時東急にも及ぶか分からない中、一刻も早く撮っておかなければならない」と思いまして、だからこその今回の遠征となったのであります……。端から見れば物好き・酔狂の極みであるのかも知れませんが、今ではとにかく「撮って良かった……」の一言に尽きます。
 果たして、東急ファンにとって「神」的存在である新8007F、果たして何時まで走るのでしょうか。他の車両に起こった不幸を喜ぶわけではありませんが、メトロ07が相次いで離脱したり、ジャカルタで最も完璧万能と思われたメトロ5000軍団 (東葉も含む) 稼働車が3分の2の4編成のみとなったり、205系もいろいろあってゴタゴタしていることから、新8007Fを含む東急車は離脱済み3編成の部品を活かしてなるべく永らえて欲しいものです……。

国鉄高崎に遊ぶ・2015夏 (中) 107系

2015-11-15 00:00:00 | 国鉄型車両


 最近のRP誌・115系特集をつらつら眺めるにつけ、かねてから進められていた中央東線115系の211系化は、編集時点で事実上、スカ色のC1編成を除いて完了していたようで……(そういえば、かねてから撮り貯めていた中央線115系の画像を全然整理・アップしそびれ ^^;)。これで関東圏のJR線通勤・近郊形車両で、純然たる抵抗制御・MT54装備の車両は、新前橋の115・107系と勝田の415系1500番台だけとなりつつあるのか……と思うと、半ば呆然・半ば感慨深いものがあります。よくもまあ、あれだけ膨大な数の車両を置き換えたものだ……と思う反面、「当たり前だったあの音」がここまで極限されてしまったわけですから (-_-;)。
 それだけに、奇跡的に現役の東京発着特急で残る185系や、波動用で残る183・189系を含め、今も抵抗制御・MT54で残る電車には、あらゆる意味で関心が一層高まることになるのでしょうか。



 そんな中、個人的にここに来てしみじみと「嗚呼……やっぱ良いなぁこの電車!」と思えるのが107系です。元々、ローカル輸送の短編成化とフリークエンシー確保のため、急行運用を急激に失った165系の下回りやらクーラーやらを流用して登場した107系につきましては、まだまだ他に113・115・165系が大量に存在していた時分だけに「18きっぱーの敵」という程度にしか思わず (爆)、たまに18きっぷ旅の際にこれに当たると「何で来るんだよ……。その座り心地の悪い椅子を何とかしろ!」とブツブツ文句を垂れていたものです (そういえば、上野口の混雑緩和のため、一部の115系300番台7連がロングシートされていたものですが、あの椅子も超絶に座り心地が悪く、怒り心頭であったのを思い出します……爆)。
 しかし考えてもみれば、どうせ107系が走る路線は日中になれば空いているわけですから、たとえ本来の座り方では座り心地が悪くとも、テキトーにラクな姿勢でダラダラすれば良いだけの話 (^^;)。むしろ今や、関東では見られない105系的なボディに、165系そのまんまの分散クーラーが載っかっているのを見れば、思わず「165系の魂は今も♪」と胸キュンになってしまいますし (笑)、MT54の美しいハーモニーは115系と変わらないものがあるわけです。
 というわけで、去る8月に上信ビール電車に乗ったついでに、115系と並んで107系を激写してみたのですが、出来れば雪まみれの貫通幌姿を撮りたいなぁ……と。あと、例えば高崎線から東北線に乗り入れて黒磯まで行く運用など、昔なら明らかに超ハズレだった運用も、今や宇都宮~黒磯間は205系の牙城となる中、一躍超当たり運用へと大躍進♪ こういうレアな運用にもいずれ改めて乗っておきたいなぁ……と思います。

 ※なお、107系の製造・配備はJRE発足後のことですので、「国鉄型車両」という概念を正しく解釈すれば、当然107系は当てはまらないことになります。しかし、国鉄末期に現れた105系の発想で165系を1M化・車体載せ替えを行った車両ということで、どう見ても国鉄型車両の延長にしか思えないのも確かです。というわけで当ブログでは、「広義の国鉄型車両」として107系をカテゴライズさせて頂きました。と申しますか……そもそも登場以来早くも四半世紀が過ぎ、意識しない限り完全に国鉄型とばかり思い込んでいました (笑)。形式も「107」ですし……。