~あらすじ~
一九四九年十二月十日、東京・汐留駅に届いた大型トランクのなかから、男の腐乱死体が転がり落ちた。
容疑は当然、九州からトランクを発送した近松千鶴夫にかかったが彼もまた、瀬戸内海上に漂う死体として発見される。
最高傑作の呼び声高い作品を、初刊当時の形で文庫化、トリック詳解を付す。
日本推理作家協会賞 候補
~感想~
マニアを自認していればいるほど評価しづらい一品。
絶賛するのも面はゆく、けなすには余りにも精緻にすぎる。
あちこちで「ミステリ史上最高傑作」と呼ばれるのも納得の、とにかく堅牢な完全無欠のプロット。
しかし……これがとにかく地味。昨今の刺激に満ちたミステリに慣れきった身には、いささか退屈。
読むのならばじっくりと腰を据え、手帳の一つも用意して鬼貫とともに苦吟すべし。
03.11.4
評価:★★☆ 5
一九四九年十二月十日、東京・汐留駅に届いた大型トランクのなかから、男の腐乱死体が転がり落ちた。
容疑は当然、九州からトランクを発送した近松千鶴夫にかかったが彼もまた、瀬戸内海上に漂う死体として発見される。
最高傑作の呼び声高い作品を、初刊当時の形で文庫化、トリック詳解を付す。
日本推理作家協会賞 候補
~感想~
マニアを自認していればいるほど評価しづらい一品。
絶賛するのも面はゆく、けなすには余りにも精緻にすぎる。
あちこちで「ミステリ史上最高傑作」と呼ばれるのも納得の、とにかく堅牢な完全無欠のプロット。
しかし……これがとにかく地味。昨今の刺激に満ちたミステリに慣れきった身には、いささか退屈。
読むのならばじっくりと腰を据え、手帳の一つも用意して鬼貫とともに苦吟すべし。
03.11.4
評価:★★☆ 5