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~あらすじ~
第二次世界大戦下のイギリス。
空襲を逃れ疎開したペベンシー家の4人の子供たち。
あるとき末っ子のルーシーは大きな衣装だんすの中に入り、雪に覆われた森の中に出てしまう。
そこは、言葉を話す不思議な生き物たちが暮らす魔法の国ナルニア。
しかし偉大な王アスランが作った美しいこの国は、冷酷な白い魔女によって100年もの間冬の世界に閉じ込められていたのだった……。
~感想~
ディズニーが映画化ということで多少の不安はあったが、なんら不満のない正統派ファンタジーとして完成している。
どうしても『ロード・オブ・ザ・リング』がちらついてしまうが、短いながらにしっかりと作りこまれており、妙に理にかなった戦術(狭隘に誘いこんでの高地からの投射攻撃)など、決して子供向けではない。
実にファンタジーのカタルシスをよく解っていて、ベタな物語が好きな向きには特に薦められる。やはりファンタジーはベッタベタでなくては!
惜しむらくは時間の短さで、それでも壮大な世界観は描けているのだが、あっけなく流れてしまう場面も多く、もっともっと物語に浸っていたかった。が、そのあたりは続編に任せるべきだろう。
『ロード・オブ・ザ・リング』が楽しめた方は必見。子供向けとあなどるなかれ。
評価:★★★★ 8