~あらすじ~
ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ。
自転車ロードレースに人生を賭ける男たち。だが夢と嫉妬の狭間で、起きてはいけない悲劇が起きた。
~感想~
このミス・文春・早ミスでベストテン入りし、日本推理作家協会賞と本屋大賞の候補にもなった、著者最大の話題作。
確かにこの短い分量に、自転車ロードレースというなじみのない競技の魅力を詰め込み、さらにミステリとしても意外な真相をきっちりと付けたのは見事だが、前評判を上回ることはない佳作であった。
試合模様自体が面白く、小説として成功しているだけに、ミステリとしても大傑作を望むのは酷というものだろう。
とはいえタイトルであるサクリファイス(犠牲)の意味が二転三転する展開など実にうまい。これ一作で終わるにはもったいない。続編は無理としても映画化はありえるだろう。
その際には主題歌はベタだがcreedの『My Sacrifice』でぜひ。
08.5.17
評価:★★★☆ 7
ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ。
自転車ロードレースに人生を賭ける男たち。だが夢と嫉妬の狭間で、起きてはいけない悲劇が起きた。
~感想~
このミス・文春・早ミスでベストテン入りし、日本推理作家協会賞と本屋大賞の候補にもなった、著者最大の話題作。
確かにこの短い分量に、自転車ロードレースというなじみのない競技の魅力を詰め込み、さらにミステリとしても意外な真相をきっちりと付けたのは見事だが、前評判を上回ることはない佳作であった。
試合模様自体が面白く、小説として成功しているだけに、ミステリとしても大傑作を望むのは酷というものだろう。
とはいえタイトルであるサクリファイス(犠牲)の意味が二転三転する展開など実にうまい。これ一作で終わるにはもったいない。続編は無理としても映画化はありえるだろう。
その際には主題歌はベタだがcreedの『My Sacrifice』でぜひ。
08.5.17
評価:★★★☆ 7