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映画感想―『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』

2010年06月13日 | 映画感想

~あらすじ~
2017年。「世界大統領」として君臨する“ともだち”は「8月20日、人類は宇宙人に滅ぼされる。私を信じるものだけが救われる」と説いていた。
一方、“ともだち”の追手から逃れ、身を潜めているかつての仲間たちはそれぞれのやり方で、闘いを続けていた。


~感想~
世紀末救世主伝説なストーリーはおいといて、実際に聞くととても人類に希望を与えられるとは思えないほど相当にアレなケンジの曲や、その曲を口ずさみながら万博会場に集う民衆がともだち教よりよっぽど宗教してるところなんかもおいといて、「俺はこれ以上、人が死ぬところを見たくない!」と叫んだ2分後に目の前で人死にが出たりするあんまりな展開もおいといて、せっかく前作であれだけ活躍したカンナがまるっきり空気なこともおいとくと、もう触れることといえば「劇場版独自のラスト」しかなくなってしまう。

しかしこれが「独自のラスト」などと胸を張って言えるほどの代物ではなく、単に原作24冊分の内容を映画三本に縮めるならこうするだろう、という程度の「工夫」に留まっており、原作よりはだいぶすっきりした形のラストではあるものの、驚くことは一切ないので、期待はしないほうが吉。
やはり原作自体がアレだと実写化しても自ずと限界はあるものである。

原作の文句なしに面白かった部分までの実写化に留め、しかも衝撃のラストをぶち込んだ「デスノート」はやはりすごい作品だったのだなあ。


評価:★★ 4
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