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ミステリ感想-『六とん4』蘇部健一

2010年10月10日 | ミステリ感想
~あらすじ~
ある日曜日、六人が殺された。死体は岐阜・明智鉄道の六つの各停車駅の近所で発見され、犯人は電車を利用して犯行に及んだとみられる。最有力の容疑者には犯行時刻に鉄板のアリバイがあり、事件は迷宮入りする─「一枚のとんかつ」。他、全11編を収録。伝説のアホバカミステリが、さらにパワーアップして帰ってきたぞ。
※コピペ


~感想~
酷い酷いやっぱり酷い。
「ダメミステリ」「クズミステリ」「トホホミステリ」など様々な肩書きを冠せられるシリーズだが、とうとうミステリですらなくなってきた感が強い。
大半が『動かぬ証拠』でお家芸とした「一コママンガでオチを付ける」方式ながらも、そのオチにいたるまでの過程がもはや強引という言葉で片付けられる範疇を超えていて、ミステリどころか小説の体すらなしていないこともしばしば。
たまに(比較的)出来の良い作品が混じっていたりすると、逆にガッカリしてしまうのも不思議なところ。
なお本書で一番気合が入っているのは、あんまりな著者近影と後書きなので、くれぐれも先にそちらを読まないように。


10.9.27
評価:★★ 4
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