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ミステリ感想-『新世界崩壊』倉阪鬼一郎

2010年10月11日 | ミステリ感想
~あらすじ~
美女・シンディはある組織に属し、ニューヨークを拠点として特殊な任務を遂行している。あるとき彼女は組織の命でターゲットである男をニューヨークの密室で殺害後、瞬時にロンドンに移動。またあるときはアメリカの東海岸から西海岸へ瞬間移動し殺人を繰り返す!彼女は何者!?そして世界崩壊を企む謎の組織の実態とは。
※コピペ


~感想~
「紅白のステージに立っているつもりで、年に一冊、バカミスのパフォーマンスを披露したいと念願しています。目指すは、バカミス界の小林幸子」
と高らかに宣言した本作。今回も期待を裏切らないすごさである。
『四神金赤館銀青館不可能殺人』や『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』を読んだ方ならご想像通りのアレである。
本作の真相が明らかにされた時に感じる、くっだらなさとバカバカしさは屈指のもので、事細かに伏線が示されるごとにほほが緩んでしまう。いやーくだらねえ。
これから年に一度、くだらなくてすごいバカミスが読めるなんて楽しみな限りである。


10.9.30
評価:★★★★ 8
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