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ミステリ感想-『目撃者は月』都筑道夫

2011年11月07日 | ミステリ感想
~あらすじ~
なにげない日常に忍び寄る殺人の影。名手が巧みに紡ぎ出した傑作短編集!
※コピペ


~感想~
騙された! 内容ではなく「傑作推理小説」という惹句に。
表紙に堂々と書かれた「推理小説」は全くの嘘っぱちで、あとがきで作者自身が述べている通り、収録されたのはほとんどが怪奇小説で、「傑作推理」なぞどこにも見当たらない。
それも結末がつかない方のホラーばかりで、作中で夢オチ(厳密に言うとオチではあまり使われていないのだが、実は夢でしたというパターンが頻出する)も連発され、どうにも食傷気味。
作者の代名詞にならい、傑作ふしぎ小説とでも書いていてくれればよかったのだが……。
連城三紀彦の傑作短編集の直後に読んでしまってはなおさら落ちる。タイミングも悪かった。


11.11.3
評価:☆ 1
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