小金沢ライブラリー

ミステリ感想以外はサイトへ移行しました

ミステリ感想-『第四の男』石崎幸二

2011年11月20日 | ミステリ感想
~あらすじ~
お嬢様学校・櫻藍女子学院の生徒が、シーウルフを名乗る男たちに拉致されかけた。
後日、警視総監宛に犯人グループより「別の女子高生を誘拐した」との脅迫状が届く。
そしていつもの四人はいつものように孤島に向かい……。


~感想~
いつもどおりの石崎ミステリ。
女子高生トリオと冴えない中年男がボケとツッコミを応酬し、強引すぎる理由で孤島に向かって事件に巻き込まれ、女刑事にビンタされてDNAトリックで落とすという、もはや様式美すら感じさせるテンプレっぷり。だがそれがいい。
手記を残して頭を殴られ失神し叙述トリックで落とす折原一と並ぶ、偉大なるマンネリである。
年間ベスト級の大ネタを二つも使い捨てた前作には遠く及ばないが、いつもの四人がわいのわいのと騒ぎ立てる光景に癒される僕のような駄目なファンは、迷わず買ってよし。


11.11.18
評価:★★☆ 5
コメント