~あらすじ~
洞爺湖サミットを控え小島百合らが警務に転属するなか、若い刑事が銃を持ったまま失踪する。
二日後に命日を迎える彼の父は、自殺と噂される鉄道事故で亡くなっていた。父の死と失踪に関わりはあるのか。
一方、道警の佐伯はかつて逮捕したものの、上層部の指示で起訴できなかった自動車窃盗事件に裏があることを愛知県警の刑事から示唆される。
道警シリーズ第三弾。
~感想~
刑事小説を書かせればハズレ無し(※ただし暴雪圏は除く)の安定感あふれるシリーズ第三弾。
一作目の時点からここまでの構想があったことは疑いなく、三作分の伏線と構成が結実する重厚な物語に仕上がった。
前二作と同じくたった数日で事件は収束し、単調に流れがちな捜査もあっという間に証拠が集まり、スピード感は抜群。
いくつもの視点が次々と切り替わるものの読者を惑わせない筆力、複数の視点が一つの物語へと収斂していく展開、最終決戦に大団円、余韻を引くエピローグと全く隙がない。
大雪により帰宅難民になったおかげで一晩に三回も読み返したが、三回とも楽しめた傑作である。
14.2.8
評価:★★★★ 8
洞爺湖サミットを控え小島百合らが警務に転属するなか、若い刑事が銃を持ったまま失踪する。
二日後に命日を迎える彼の父は、自殺と噂される鉄道事故で亡くなっていた。父の死と失踪に関わりはあるのか。
一方、道警の佐伯はかつて逮捕したものの、上層部の指示で起訴できなかった自動車窃盗事件に裏があることを愛知県警の刑事から示唆される。
道警シリーズ第三弾。
~感想~
刑事小説を書かせればハズレ無し(※ただし暴雪圏は除く)の安定感あふれるシリーズ第三弾。
一作目の時点からここまでの構想があったことは疑いなく、三作分の伏線と構成が結実する重厚な物語に仕上がった。
前二作と同じくたった数日で事件は収束し、単調に流れがちな捜査もあっという間に証拠が集まり、スピード感は抜群。
いくつもの視点が次々と切り替わるものの読者を惑わせない筆力、複数の視点が一つの物語へと収斂していく展開、最終決戦に大団円、余韻を引くエピローグと全く隙がない。
大雪により帰宅難民になったおかげで一晩に三回も読み返したが、三回とも楽しめた傑作である。
14.2.8
評価:★★★★ 8