~あらすじ~
ついに地下監獄から脱獄を果たした血式少女たち。だが地上は無数の屍が折り重なり、空を飛ぶ悪食の艦隊塔と死刑台少女(ジェノサイド・ピンク)が支配する地獄さながらの世界だった。
敗れた血式少女たちは散り散りとなり、新たな監獄塔へと飛ばされるが、そこで出会った新たな仲間とともに、絶望の戦いへと挑む。
~感想~
前作の感想はこちら → ゲーム感想-『神獄塔メアリスケルター2』
おなじみコンパイルハートのあらびきRPGもシリーズ三作目ともなれば遊びやすく改良できるんだと驚かされた。
やることは基本的に同じダンジョンRPGなのだが、3チームに分かれ、協力し合いながら1つのダンジョンを攻略していくシステムが秀逸で、3分割のおかげでマップは広すぎず多すぎず飽きが来る前にギリギリでクリアできる良い塩梅。
システム的に理不尽な面もだいぶ減らされた。たとえば前作と比較すると、
・ドアを開いても急にボスキャラが出てこない
・ちゃんと説明されるステータス
・急に出てくるけど1.5倍くらいの強さに収まった雑魚
・マップ上で上りか下りかわかるようになった階段
・一度に全部受注できるクエスト
・モンスターを数匹倒してくるだけのクエストなのに異常に低い出現率で、エンカウント率をむちゃくちゃ上げても40分掛かったりする
・そのクエスト報酬はゴミ
・強スキルを使っても次の行動順が遅れない
・読み込みが間に合うようになり戦闘スキルの位置がちょくちょく変わらない
・隠し通路が無いので最大HPの4倍ダメージの全体攻撃をしてくる雑魚に遭わない
などなど「普通のRPGになっただけだろ」と言われたら返す言葉もないが、改善は改善である。
もちろん遊びやすくなったといってもそこはコンパちゃんなので、移動中は6ダメージしか受けないダメージ床の上で敵にエンカウントすると120ダメージを喰らい序盤はあっさり全滅、敵の先制攻撃から3ターンボコられて全滅、倒せないイベントボスに袋小路に追い詰められ全滅、ノーヒントで必中全体即死攻撃を喰らい全滅とあらびきさは健在。もちろん自動セーブなんて洒落たものは無いので手動セーブした地点からやり直しである。最長で70分戻ったぜ。
なおコンパちゃんもさすがにノーヒントで必中全体即死攻撃は理不尽だと気づいたのか、攻撃前に詠唱(時間差攻撃。ダメージを与えるとたまに解除)するようにアップデートしたらしい。
アップデート前はノータイムで撃ってきてたのかよ。
ストーリーは3チームに分かれただけ薄まったものの相変わらず完全フルボイスの熱演が光り、3作分積み重ねた思い出が随所に感じられる。なにげに本格ミステリ的な仕掛けがいくつもあるのもポイント高い。
本作には1と2のストーリーとイベントが全て収録されており(※ただしボイス無し)、少なくとも進化を感じるためにも2はやっておくべきだが(※時系列は2→1→本作)ストーリーに目を通すだけでも理解はできるので、いきなり本作から始めてもいいかもしれない。
個人的にはもっと理不尽な2の洗礼を浴びてからプレイして欲しいが。
不満点としては終盤で急に始まる恒例のガチ推理イベントが薄味になり、犯人の指名すらできないことと、クリア後にできることが何もないこと。二周目の引き継ぎとかクリア後ダンジョンとかエンドコンテンツといったものが一切ないので、トロフィーを回収したらマジで無である。レベルを引き下げて延々と鍛え直せるのにである。何年も前に発売された「フェアリーフェンサー エフ」には引き継ぎもあったのにである。
さすがコンパちゃんだぜ!!(やけくそ)
色々言ってみたものの、シリーズ完結編としてはストーリー的に申し分なく、ゲームとしても確実に進化して楽しくクリアできるので、前作をやったファンは絶対にやるべきだろう。
評価:★★★☆ 7
ついに地下監獄から脱獄を果たした血式少女たち。だが地上は無数の屍が折り重なり、空を飛ぶ悪食の艦隊塔と死刑台少女(ジェノサイド・ピンク)が支配する地獄さながらの世界だった。
敗れた血式少女たちは散り散りとなり、新たな監獄塔へと飛ばされるが、そこで出会った新たな仲間とともに、絶望の戦いへと挑む。
~感想~
前作の感想はこちら → ゲーム感想-『神獄塔メアリスケルター2』
おなじみコンパイルハートのあらびきRPGもシリーズ三作目ともなれば遊びやすく改良できるんだと驚かされた。
やることは基本的に同じダンジョンRPGなのだが、3チームに分かれ、協力し合いながら1つのダンジョンを攻略していくシステムが秀逸で、3分割のおかげでマップは広すぎず多すぎず飽きが来る前にギリギリでクリアできる良い塩梅。
システム的に理不尽な面もだいぶ減らされた。たとえば前作と比較すると、
・ドアを開いても急にボスキャラが出てこない
・ちゃんと説明されるステータス
・急に出てくるけど1.5倍くらいの強さに収まった雑魚
・マップ上で上りか下りかわかるようになった階段
・一度に全部受注できるクエスト
・モンスターを数匹倒してくるだけのクエストなのに異常に低い出現率で、エンカウント率をむちゃくちゃ上げても40分掛かったりする
・そのクエスト報酬はゴミ
・強スキルを使っても次の行動順が遅れない
・読み込みが間に合うようになり戦闘スキルの位置がちょくちょく変わらない
・隠し通路が無いので最大HPの4倍ダメージの全体攻撃をしてくる雑魚に遭わない
などなど「普通のRPGになっただけだろ」と言われたら返す言葉もないが、改善は改善である。
もちろん遊びやすくなったといってもそこはコンパちゃんなので、移動中は6ダメージしか受けないダメージ床の上で敵にエンカウントすると120ダメージを喰らい序盤はあっさり全滅、敵の先制攻撃から3ターンボコられて全滅、倒せないイベントボスに袋小路に追い詰められ全滅、ノーヒントで必中全体即死攻撃を喰らい全滅とあらびきさは健在。もちろん自動セーブなんて洒落たものは無いので手動セーブした地点からやり直しである。最長で70分戻ったぜ。
なおコンパちゃんもさすがにノーヒントで必中全体即死攻撃は理不尽だと気づいたのか、攻撃前に詠唱(時間差攻撃。ダメージを与えるとたまに解除)するようにアップデートしたらしい。
アップデート前はノータイムで撃ってきてたのかよ。
ストーリーは3チームに分かれただけ薄まったものの相変わらず完全フルボイスの熱演が光り、3作分積み重ねた思い出が随所に感じられる。なにげに本格ミステリ的な仕掛けがいくつもあるのもポイント高い。
本作には1と2のストーリーとイベントが全て収録されており(※ただしボイス無し)、少なくとも進化を感じるためにも2はやっておくべきだが(※時系列は2→1→本作)ストーリーに目を通すだけでも理解はできるので、いきなり本作から始めてもいいかもしれない。
個人的にはもっと理不尽な2の洗礼を浴びてからプレイして欲しいが。
不満点としては終盤で急に始まる恒例のガチ推理イベントが薄味になり、犯人の指名すらできないことと、クリア後にできることが何もないこと。二周目の引き継ぎとかクリア後ダンジョンとかエンドコンテンツといったものが一切ないので、トロフィーを回収したらマジで無である。レベルを引き下げて延々と鍛え直せるのにである。何年も前に発売された「フェアリーフェンサー エフ」には引き継ぎもあったのにである。
さすがコンパちゃんだぜ!!(やけくそ)
色々言ってみたものの、シリーズ完結編としてはストーリー的に申し分なく、ゲームとしても確実に進化して楽しくクリアできるので、前作をやったファンは絶対にやるべきだろう。
評価:★★★☆ 7