5/4 追記・修正しました
~あらすじ~
文明の停滞した近未来。電子の海から生まれた人智を超えた存在アイオンは、世界の終焉を感知し、阻止すべく人型の実体リンゴとフィグを送り込む。
世界終焉の鍵を握る二人の確保に向かうが、どちらも既に殺されており、やむなくリンゴはソウルハックで蘇生を試みる。
~感想~
名作RPG「デビルサマナーソウルハッカーズ」の続編が25年ぶりに登場。
しかしその典型的なコレジャナイロボっぷりで賛否両論、というか賛否2:8くらいのフルボッコで絵に描いたような炎上を遂げた問題作を今さらクリアしたので色々書きたい。
なお予習としてDS版ソウルハッカーズを25年ぶりにクリアしてから挑んだが、その意味はほぼ無いほど続編としての繋がりはなかった。
1.ストーリー
ここに関しては別に悪くない。浮世離れした主人公が人間世界の常識を学びながら理解と絆を深めて行くよくある奴で、キャラも前作(※前作と呼ぶのは忸怩たる思いなのだが便宜上、前作と呼ぶ)や最近のペルソナシリーズと比べれば年長の仲間達との会話も楽しい。世界終焉の危機が日本の一都市で解決されるのはだいぶ小規模だが、現代を舞台にしたゲームで、世界終焉の危機を実際に世界中駆けずり回って解決するのなんてそもそもスパロボくらいだろう。
世界中の神話や伝承で語られ人類に叡智と混乱を与えてきたコヴェナントが日本の一都市に集まるのは絶対おかしいと思うが。
残念だったのは前作との繋がりが「ヴィクトルとマダム銀子がいる」ほぼその一点だけで、スプーキーズの存在が皆無なのには驚いた。正統続編で前作主人公チームの消息が1ミリたりとも語られないことありえるんだ。
DLCでネミッサを仲魔にできるが、前作でああいう結末を迎えたネミッサが、しかもヒトミちゃんの姿でいることはむしろファンの心を逆撫でしたことも付記しておきたい。
2.キャラ
仲間キャラ3人についてはなんの文句もない。大人3人だけありわりとビジネスライクな関係で、同じ目的を持った実力を認め合う同志ではあるものの、友情や仲間意識はさほど見えず、目的を果たせばあっさり離れていくドライさも良い。
堅物で脳筋気味のアロウ、ゴーストオブツシマの政子殿ばりの復讐鬼で脳筋気味のミレディ、飄々とした恋愛脳のサイゾー、皮肉屋で好奇心旺盛なリンゴの4人の会話は軽快で、その行動原理や思考の流れに不自然なところもない。
一方で敵サイドは鉄仮面を除けばほとんど没個性で、終盤に幹部クラスが急に出てくるが、なぜ急に出てきたのか意味不明。続編で出したい感がありありだったのもアンチの癪に障ったろう。
本作で数少ない手放しで褒められる点が一つあり、会話中に内容に応じて表情がバストアップでもポリゴンでも移り変わっていくのは非常に良かった。話の流れによって顔を曇らせたり喜んだり、その場ではまだ明かされていない伏線のある話では微妙な表情を見せたりと、セリフ無しで感情を表現する素晴らしい手法である。
3.戦闘システム
ここも悪くない。全員ワイルド持ちのほぼペルソナだがペルソナのUIをだいぶ流用した分は快適で、弱点を突くことで全体攻撃を発生させる「サバト」もアイデアは面白い。初お披露目で「すごいことが起きるぜ!」しといてただ体当たりしてただダメージが入ったのは笑ったし、仲魔のカットインや一枚絵でも付けられたらだいぶ見栄えは良かったと思うが。
強力なアイテムほど個数や調達に制限が掛けられるのはわかるし、素材を集めコンプを改造して行くシステムも悪くなかった。
数と大ダメージでとにかく殺しに来る敵も良いが、難易度は低め。ハマムドが撤廃されたため即死攻撃は少なく、弱点を突かれてもダメージが上がるだけでワンモアやダウンのような致命的アドバンテージは無く、仲魔の属性相性はほとんど気にする必要がない。
セリフも豊富だがカーソルを1個動かすたびに反応するのはやりすぎ。アップデート前は高速化もできなかったのは信じられない。高速化しなければペルソナ1くらいかったるいだろこれ……。
4.ソウル・マトリクス
本作のヘイトのおよそ8割を集めた原因。ペルソナ5でいうメメントスで、スキルや仲魔・素材集めに使われ、ストーリーを補完する重要なサブダンジョンなのだが、これが明らかにものすごい手抜きっぷり。
3人分あるのに外見・構造が全く同じで、階層ごとに色すら変わらない。これがたとえばキャラごとの思い出にまつわる風景だったり、小物が配置されていたり、曲が変わっていれば、それだけでだいぶ印象は違った。
そして第4層が最悪で、ワープゾーンを渡り歩いていくのだが正解ルート以外はだだっ広いマップのどこかへ飛ばされて、ひたすらやり直させられる。これをダッシュ機能がスキル扱い&敵のポップアップ頻回だったアップデート前にやらされていたら絶対投げ出してる。
マップに1匹ずつ配置された中ボスも5ターン以内に倒さないと強制全滅というシステムも酷い。メガテンで詰将棋やりたいわけじゃないんですよ。
ソウル・マトリクスに限らずメインストーリーの方のダンジョンも残念。地下鉄をクリアした後に別の地下鉄に行かされ、最初に行った倉庫の西側が決戦場として開放されたのには爆笑した。前作はもっといろんな場所に行けただろ。
5.音楽
ペルソナ5で最高だった音楽をペルソナ5ザ・ロイヤルでさらに最高にし、ペルソナ無双(P5S)で最高の最高に突き抜けていったアトラスはいったいどこへ行ったのか。印象に残る曲さえ皆無で、絶妙にワクワクしないオープニングテーマすらPS2画質のピザと水を手にするアロウがくつろぐ様をたっぷり1分見せられてからようやく流れ出すという誰得仕様。オープニングテーマはオープニングに流すからオープニングテーマなんですよ?
前作の名曲の数々を聞いた後だからなおさら残念だった。
6.終盤の仕様
ここは完全にネタバレになるので文字色を反転する。スマホ環境では反転されないようなので要注意。
↓以下ネタバレ↓
終盤にナビ役のフィグが離脱し、ナビが知らないおっさんの合成音声になったのは笑った。
だが次第に笑えない事態に気付いた。え? このまま最後まで行くの!?
元々もう倒した敵にも反応し、いちいち無駄に騒ぎまくる無能っぷりだったが、しかしそれでもナビ役も大事な仲間である。それが終盤ずっと知らないおっさんになるのはどういう了見か。2周目プレイからは高難易度クエストやダンジョンが解禁されるが、ストーリーを進めなければソウル・マトリクスで有用スキルが解放できず、進めすぎるとやはりフィグが離脱し1周目よりもっと長い間知らないおっさんと付き合うはめになってしまう。そのうえセーフハウスに帰るとフィグがいないお通夜ムードで、何を食べても同じ感想をつぶやくbot化し、初見プレイではいくらなんでもこのまま最後まで行かないだろうと思っていた。
ストーリー上、演出上で仕方ないことなのはわかるけれども、ゲームにはストーリーや演出よりも大切な、絶対に優先すべき点があるはずだ。それは断じて知らないおっさんにナビさせたり、味のしない飯を食わされることでは無いのである。
たとえばフィグが敵として立ちはだかる前に、リンゴ達のナビ役としてミミに機能の一部を移し残していく展開でも良かったではないか。
あとこれは終盤の仕様ではないが、コヴェナント所有者には同じコヴェナント所有者がわかる設定、アロウがレイブンの正体を知る場面の演出に使いたいのはわかるし、それは非常に良かったけども、その前にコヴェナント所有者のフィグがレイブンに会ってたことの説明が全く付かないんですけど……。
※これは勘違いでした。失礼致しました。
この終盤の仕様だけでもう評価は最高でも5点に留められる。
あとアップデート前のダッシュはスキル仕様・戦闘高速化なし・敵のポップアップ頻回・ショップに直接移動できずでやらされていたら間違いなく1点である。
7.ソウルハッカーズ続編として
続編として評価するならもう満場一致の0点だろう。
前作はまだ到来前のネット社会を予見してみせた先見性、25年ぶりにやってもさほど古びていない普遍的なセンスの良さ、個性豊かなデビルサマナー達、ビジョンクエストという秀逸なアイデアと、名作とうたわれるのも納得の出来だったが、本作は名前だけ借りたような有様でほとんどがスケールダウン。
現代RPGとして最低限に面白いゲームではあるものの、名作の続編を冠するにふさわしいアイデアや新しさはほとんど見当たらず、これでは売名行為と言われても仕方あるまい。
なんといっても前作キャラのほとんどが姿を見せないのが随一の不満で、ヴィクトルはメインストーリーにも絡み結構しゃべってくれるが、マダム銀子はほぼbot化。スプーキーズも前作から数十年経っているにしても、ご本人登場は無理でも消息くらいは書けたはずで、ヴィクトルはいるのにメアリも不在と不満しかない。
あと業魔殿の合体シーンもサーカスを1ミリも活かしてなくて唖然とした。
総評
まだまだ書きたいことはあるが、とりあえずこのくらいにしておこう。
良いところもたくさんあるし、3が出てシステム面が改善されていれば買うと思うが、しかし本作には悪いところが多すぎた。
開発陣には猛省を促したいし、名作ソウルハッカーズの名を汚した続編であることは間違いなく、もし次があるならばしっかりと開発費と手間を掛けて欲しいと切に願う。
23.5.3
評価:★★☆ 5
~あらすじ~
文明の停滞した近未来。電子の海から生まれた人智を超えた存在アイオンは、世界の終焉を感知し、阻止すべく人型の実体リンゴとフィグを送り込む。
世界終焉の鍵を握る二人の確保に向かうが、どちらも既に殺されており、やむなくリンゴはソウルハックで蘇生を試みる。
~感想~
名作RPG「デビルサマナーソウルハッカーズ」の続編が25年ぶりに登場。
しかしその典型的なコレジャナイロボっぷりで賛否両論、というか賛否2:8くらいのフルボッコで絵に描いたような炎上を遂げた問題作を今さらクリアしたので色々書きたい。
なお予習としてDS版ソウルハッカーズを25年ぶりにクリアしてから挑んだが、その意味はほぼ無いほど続編としての繋がりはなかった。
1.ストーリー
ここに関しては別に悪くない。浮世離れした主人公が人間世界の常識を学びながら理解と絆を深めて行くよくある奴で、キャラも前作(※前作と呼ぶのは忸怩たる思いなのだが便宜上、前作と呼ぶ)や最近のペルソナシリーズと比べれば年長の仲間達との会話も楽しい。世界終焉の危機が日本の一都市で解決されるのはだいぶ小規模だが、現代を舞台にしたゲームで、世界終焉の危機を実際に世界中駆けずり回って解決するのなんてそもそもスパロボくらいだろう。
世界中の神話や伝承で語られ人類に叡智と混乱を与えてきたコヴェナントが日本の一都市に集まるのは絶対おかしいと思うが。
残念だったのは前作との繋がりが「ヴィクトルとマダム銀子がいる」ほぼその一点だけで、スプーキーズの存在が皆無なのには驚いた。正統続編で前作主人公チームの消息が1ミリたりとも語られないことありえるんだ。
DLCでネミッサを仲魔にできるが、前作でああいう結末を迎えたネミッサが、しかもヒトミちゃんの姿でいることはむしろファンの心を逆撫でしたことも付記しておきたい。
2.キャラ
仲間キャラ3人についてはなんの文句もない。大人3人だけありわりとビジネスライクな関係で、同じ目的を持った実力を認め合う同志ではあるものの、友情や仲間意識はさほど見えず、目的を果たせばあっさり離れていくドライさも良い。
堅物で脳筋気味のアロウ、ゴーストオブツシマの政子殿ばりの復讐鬼で脳筋気味のミレディ、飄々とした恋愛脳のサイゾー、皮肉屋で好奇心旺盛なリンゴの4人の会話は軽快で、その行動原理や思考の流れに不自然なところもない。
一方で敵サイドは鉄仮面を除けばほとんど没個性で、終盤に幹部クラスが急に出てくるが、なぜ急に出てきたのか意味不明。続編で出したい感がありありだったのもアンチの癪に障ったろう。
本作で数少ない手放しで褒められる点が一つあり、会話中に内容に応じて表情がバストアップでもポリゴンでも移り変わっていくのは非常に良かった。話の流れによって顔を曇らせたり喜んだり、その場ではまだ明かされていない伏線のある話では微妙な表情を見せたりと、セリフ無しで感情を表現する素晴らしい手法である。
3.戦闘システム
ここも悪くない。全員ワイルド持ちのほぼペルソナだがペルソナのUIをだいぶ流用した分は快適で、弱点を突くことで全体攻撃を発生させる「サバト」もアイデアは面白い。初お披露目で「すごいことが起きるぜ!」しといてただ体当たりしてただダメージが入ったのは笑ったし、仲魔のカットインや一枚絵でも付けられたらだいぶ見栄えは良かったと思うが。
強力なアイテムほど個数や調達に制限が掛けられるのはわかるし、素材を集めコンプを改造して行くシステムも悪くなかった。
数と大ダメージでとにかく殺しに来る敵も良いが、難易度は低め。ハマムドが撤廃されたため即死攻撃は少なく、弱点を突かれてもダメージが上がるだけでワンモアやダウンのような致命的アドバンテージは無く、仲魔の属性相性はほとんど気にする必要がない。
セリフも豊富だがカーソルを1個動かすたびに反応するのはやりすぎ。アップデート前は高速化もできなかったのは信じられない。高速化しなければペルソナ1くらいかったるいだろこれ……。
4.ソウル・マトリクス
本作のヘイトのおよそ8割を集めた原因。ペルソナ5でいうメメントスで、スキルや仲魔・素材集めに使われ、ストーリーを補完する重要なサブダンジョンなのだが、これが明らかにものすごい手抜きっぷり。
3人分あるのに外見・構造が全く同じで、階層ごとに色すら変わらない。これがたとえばキャラごとの思い出にまつわる風景だったり、小物が配置されていたり、曲が変わっていれば、それだけでだいぶ印象は違った。
そして第4層が最悪で、ワープゾーンを渡り歩いていくのだが正解ルート以外はだだっ広いマップのどこかへ飛ばされて、ひたすらやり直させられる。これをダッシュ機能がスキル扱い&敵のポップアップ頻回だったアップデート前にやらされていたら絶対投げ出してる。
マップに1匹ずつ配置された中ボスも5ターン以内に倒さないと強制全滅というシステムも酷い。メガテンで詰将棋やりたいわけじゃないんですよ。
ソウル・マトリクスに限らずメインストーリーの方のダンジョンも残念。地下鉄をクリアした後に別の地下鉄に行かされ、最初に行った倉庫の西側が決戦場として開放されたのには爆笑した。前作はもっといろんな場所に行けただろ。
5.音楽
ペルソナ5で最高だった音楽をペルソナ5ザ・ロイヤルでさらに最高にし、ペルソナ無双(P5S)で最高の最高に突き抜けていったアトラスはいったいどこへ行ったのか。印象に残る曲さえ皆無で、絶妙にワクワクしないオープニングテーマすらPS2画質のピザと水を手にするアロウがくつろぐ様をたっぷり1分見せられてからようやく流れ出すという誰得仕様。オープニングテーマはオープニングに流すからオープニングテーマなんですよ?
前作の名曲の数々を聞いた後だからなおさら残念だった。
6.終盤の仕様
ここは完全にネタバレになるので文字色を反転する。スマホ環境では反転されないようなので要注意。
↓以下ネタバレ↓
終盤にナビ役のフィグが離脱し、ナビが知らないおっさんの合成音声になったのは笑った。
だが次第に笑えない事態に気付いた。え? このまま最後まで行くの!?
元々もう倒した敵にも反応し、いちいち無駄に騒ぎまくる無能っぷりだったが、しかしそれでもナビ役も大事な仲間である。それが終盤ずっと知らないおっさんになるのはどういう了見か。2周目プレイからは高難易度クエストやダンジョンが解禁されるが、ストーリーを進めなければソウル・マトリクスで有用スキルが解放できず、進めすぎるとやはりフィグが離脱し1周目よりもっと長い間知らないおっさんと付き合うはめになってしまう。そのうえセーフハウスに帰るとフィグがいないお通夜ムードで、何を食べても同じ感想をつぶやくbot化し、初見プレイではいくらなんでもこのまま最後まで行かないだろうと思っていた。
ストーリー上、演出上で仕方ないことなのはわかるけれども、ゲームにはストーリーや演出よりも大切な、絶対に優先すべき点があるはずだ。それは断じて知らないおっさんにナビさせたり、味のしない飯を食わされることでは無いのである。
たとえばフィグが敵として立ちはだかる前に、リンゴ達のナビ役としてミミに機能の一部を移し残していく展開でも良かったではないか。
※これは勘違いでした。失礼致しました。
この終盤の仕様だけでもう評価は最高でも5点に留められる。
あとアップデート前のダッシュはスキル仕様・戦闘高速化なし・敵のポップアップ頻回・ショップに直接移動できずでやらされていたら間違いなく1点である。
7.ソウルハッカーズ続編として
続編として評価するならもう満場一致の0点だろう。
前作はまだ到来前のネット社会を予見してみせた先見性、25年ぶりにやってもさほど古びていない普遍的なセンスの良さ、個性豊かなデビルサマナー達、ビジョンクエストという秀逸なアイデアと、名作とうたわれるのも納得の出来だったが、本作は名前だけ借りたような有様でほとんどがスケールダウン。
現代RPGとして最低限に面白いゲームではあるものの、名作の続編を冠するにふさわしいアイデアや新しさはほとんど見当たらず、これでは売名行為と言われても仕方あるまい。
なんといっても前作キャラのほとんどが姿を見せないのが随一の不満で、ヴィクトルはメインストーリーにも絡み結構しゃべってくれるが、マダム銀子はほぼbot化。スプーキーズも前作から数十年経っているにしても、ご本人登場は無理でも消息くらいは書けたはずで、ヴィクトルはいるのにメアリも不在と不満しかない。
あと業魔殿の合体シーンもサーカスを1ミリも活かしてなくて唖然とした。
総評
まだまだ書きたいことはあるが、とりあえずこのくらいにしておこう。
良いところもたくさんあるし、3が出てシステム面が改善されていれば買うと思うが、しかし本作には悪いところが多すぎた。
開発陣には猛省を促したいし、名作ソウルハッカーズの名を汚した続編であることは間違いなく、もし次があるならばしっかりと開発費と手間を掛けて欲しいと切に願う。
23.5.3
評価:★★☆ 5