東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

推理小説国恥週間

2012-10-03 04:56:10 | 国際・政治
期間:尖閣国有化後の一週間

目的:支那は自国の恥ずべき謀略を忘れないために

事象:1石原都知事の尖閣購入計画の「過激」な内容に付いて、第一次の調査隊の派遣にも、第二次計画(知事の第二次調査参加,島への上陸宣言にも反日デモの気配すらなし

事象2:政府の国有化への不自然で民主党らしからぬ動きの慌ただしさ、決断の早さが目立つ。その動機は誰が見ても石原計画が更なる刺激を支那に与え、暴発することを危惧したものであることは明白である。
日本政府の国有化政策の公然たる動き(日本のマスコミ報道が何ヶ月も溢れていた)に支那政府は目立った反応を示していない。ましてデモのデの字もなかった。

事象3:国有化の目的に付いて野田首相は再三「島の平和的かつ安定的な管理」とあまり日本語的ではない表現を繰り返したこと。現に国有化後は石原知事のように島に港を作ったり構築物を作らないで現状通り放置すると発言している。
これは明らかに事前に支那がこの方針で了承するとの感触を得ていた。どういう方法でかは不明だが、相当のレベルでの両国の擦り合わせがあったことは明白である。(いわゆる裏チャンネルに騙されたのだろう)。内閣機密費が億円のレベルでむしり取られているかもしれない。

事象4:反日デモが突然大規模に行われ、最初に略奪、暴行、放火ではじまり、一週間後に不自然な唐突さで収束したこと。大衆の自然発生的な動きなら逆の経過を辿る。最初は自然発生的に徐々に民衆の感情が高まって過激になるのが普通である。つまりきわめて計画的に指導されたものであると判断出来ること。要するにこれは軍事行動そのものということだ。

事象5:支那外務省の報道官が突然北朝鮮アナウンサーのごとき口調で罵りだしたこと。誰もが異常に思う。彼らとしてはこれで計画にインパクトをつけたつもりに違いない。

メリット1:要約すると、彼らは国有化に持って行かそうと日中のフィクサーを使って野田政権をそそのかした。彼らにとって、メリットは国有化すれば野田政権の実効支配強化(港を作る、島に上陸して調査をする、構築物を作る)しないという言質を得て実質的な成果を得られる。すなわち石原知事の計画を阻止出来る。

メリット2:国有化を言いがかりの口実として国際社会での非難のトーンをあげられる。大衆を操作しやすくなる。

勿論野田首相と側近をその気にさせた裏のフィクサーは姿を消している。民間の詐欺の典型的な手口である。うまい話を持ちかけて、成功するとトンズラする。野田首相ははしごを外された。つまり、これは計算された謀略である。

注目点:これだけでは謀略の最終目的は明らかではない。支那の次の一手が要警戒である。日本の諜報防諜能力が試されている。

日本は支那の予想される攻撃に対してパールハーバーでアメリカが採ったルーズベルト方式を採用すべきだろう。最初にちょっと股を広げて、それから海上自衛隊を出撃させる。つまり第一撃は相手に撃たせるのだ。くれぐれも相手の戦力分析をおこたらないように。初陣に神のご加護を。

「冷静に考える」とはこういうことを言うのだ。芸も無くオロオロすることではない。

余話:あまりうまい芝居ではない。やがてばれると恐れたのか、最近はウラジオでの立ち話説を流布しているようだが、さっそくボロが出ている。あんな言い草は言い訳にはならない。

おまけ:中国問題専門家といううさんくさい奴らが日本には沢山いる。彼らは支那は権力交代で不安定な9月、10月は過激な動きをしないだろうと異口同音に言っていた。だからいま国有化しても支那の積極的な反撃は無いと言った。
どうしたね、中国問題専門家諸君
彼らも野田首相や未熟な側近を騙したことになる。