日刊現代をさかなにしようかと思って買ったんだが、その話はあとにしよう。
夕方のニュースで韓国国防省は「弾薬は足りないわけではない」だとさ。それならなぜ本国から補給しないのだ。国連を通して、と韓国外務省は言っているが、またそれが筋ではあるが、7時のNHKニュースでは現地の自衛隊司令官がきわめて具体的な言葉で韓国軍から直接要請があったことを報告している。
日本人は韓国人と違いウソをつかない。まして自衛隊の指揮官がありもしないことを言うわけがない。そんな必要がどこにあるのだ。
大体、日本の弾薬は必要なものしか持っていない。それを緊急だからと言って分けてやることは、自衛隊の危険がそれだけ増しているということだ。韓国の要請があれば、そんなことを言ってくるのは、よほど差し迫った危険があると判断するのが当たり前ではないか。
それとも、弾薬は不足していないが、あればあるほどいいというので、日本の戦闘能力が低下しても構わないということだろうか。ふざけた話だ。
実際には韓国軍の補給計画がずさんで本当に現地の部隊が危険を感じたというところが本当だろう。あるいは危険が迫っておびえてパニック状態に陥ったのか。どちらにせよ、軍人としては感心しないことだ。
古い話だが、60年前の朝鮮戦争でも、日本が物資を米韓軍に補給してやらなかったら、とっくに半島全体が金日成のものになっていた。あれから60年以上たってるのに、まともな兵站補給能力を持っていないのか。ロジスティックというのは戦闘能力を左右する重要なものだ。
北朝鮮がいま南進を開始したら韓国軍は持ちこたえられないだろう。アメリカも自国の兵士の血を流してまでも戦うだろうか。
米ソがイデオロギーを背景に世界支配を争っていた時代とは違う。朝鮮戦争当時は東西冷戦で朝鮮戦争も世界支配をかけた戦いの一環だった。現在アメリカは朝鮮半島に当時のような重要性を感じているわけがない。
とにかく、今度の「笑劇」で改めて分かったことは、半島有事の際、日本は絶対に動いてはならないことだ。吉田茂の智恵を学べ。
集団的自衛権は法制化されても朝鮮半島に適用してはならない。
沢山あったほうがいいから、安心だからと