東方のあけぼの

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年表の楽しみ

2015-07-16 12:44:20 | 東京オリンピック
新国立競技場問題について例の安藤氏が記者会見をしたらしい。明日のモーニングショーあたりで散々弄くり回して、編集してやるだろうからそれを見ることにしよう。

さて、年表を作成して眺めるのは非常に生産的な方法である。

問題の発端は民主党政権時代に案を公募したところから始めるのが適当だろう。それで1300億円という条件をつけたらしいが、これがおかしい。他国の最近の例を見ると、これは実質的に青天井である。近年のオリンピックの主会場の費用というのは大体4ないし500億円らしい。これも情報不足で既存施設流用か新規建設か、解体建設かさっぱりマスコミの報道ではわからない。いずれにせよ、どんな場合でも500億円を超えないらしい。あの北京でも600億円くらいだったらしい。

それを考えると、最初から1300億円の上限を設定するということは、この民主党時代の設定が狂っていた。当時の石原知事が意見を言ったという記憶もない。しめしめと思ったのだろう。責任は共有しなければならない。

この1300億円に解体費は含まれていたのかね。解体費そのものが500億円とか報道されていたようだが、これが妥当だったのかな。

さて年表だ、

2011年4月 石原知事四選
2012年11月4日 石原氏辞任
2012年11月16日 現競技場案採択
2012年12月26日 第二次安倍内閣成立
2013年9月8日 東京オリンピック決定

なにも石原氏の仕事がオリンピックだけとは言わないし、国政に興味をもってはいけないとはいわないが、いかにも無責任なタイミングだ。

大体最初の1300億円というべらぼうな金額に石原氏が異議を述べた記録はないようだ。

中立的な立場で言えば、エアポケットなんだな。2012年の11月12月は。
権力の空白期というか。

安倍政権成立後まず民主党時代の決定を見直すべきだった。それで2年は稼げた訳である。石原氏が安倍氏に問題点を指摘したという話もない。

さすがの安倍政権も見直すといっているが、うまくさばいてほしいものである。