東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

北ミサイル工業水準

2017-05-01 08:13:01 | 半島情勢

こんなことは専門家には分かっているのだろうが素人向けの解説は見かけない。国民に情報を開示しないのは政策的意図的なのだろうがド素人として素朴な疑念があるので指摘(質問という意味です)したい。

 個別生産では相当高い水準のものを作って驚かせるという国がある。中国の有人宇宙船などがそれである。しかし、量産とまでは言わなくても、多数の同様の製品を生産ラインに乗せられる能力というのはまったく別のものである。つまり戦略的軍需品としての供給生産能力の有無が重要である。

 工作機械はもとより多種の部品も自国内で全部生産出来、きちんと品質管理が出来て均質の製品が量産出来るかどうか、である。重要な部品はすべて西欧から輸入(密輸)して賄うようでは品質管理は出来ない。まして厳しい国連制裁を誤摩化して密輸しているようでは求められた規格の優良部品を必要な量だけ調達出来るかどうか疑問である。

 それらの部品を寄せ集めてミサイルを組み立てるというのは、いってみれば秋葉原の電気屋であっちで少し、こっちで少しとバラバラにパソコンの部品を集めて来てDOSVマシンを組み立てるようなものである。

 相次ぐ北の発射失敗はそろそろ優良部品の密輸がうまく行かなくなっている証ではあるまいか。そう言う意味では制裁の強化、編み目を細かくすることは有効かも知れない。