第一印象はどこかのテレビの「街頭録音」で女子中学生が言っていた「ダサイ」に右に同じである。
出典が初めて和書であるという説明にも違和感がある。シナの古典で一向にかまわないではないか。かえって劣等感を感じる。和書であるという説明にも違和感がある。引用されている文章は漢文である。勿論日本人が書いた漢文だからいいというのだろうが。
現代のイギリス人が古代ローマの詩人の名句を引用したからと言って、現代イタリア人に劣等感、引け目を感じるだろうか。そんなバカなことは無い。あるいはアリストテレスの文章を引用したからと言って現代ギリシャ人に劣等感を感じるだろうか。そう思うなら、相当にバカである。
すくなくとも和歌ではない。短歌ではなくて長歌かと思ったが、調べてみても該当する文章はない。テレビの解説も早いうちは何を言っているのかわからなかったが。
夕方当たりの報道だと、梅を読んだ和歌についての解説文だそうだ。実は私も最初はそのたぐいの序文かなと思って調べたがない。古事記なんかには編纂の経緯を記した序文のようなものがあったと記憶していたので そういうものかな、と思ったのだが。
この文章は万葉集編纂当初からあったのか。相当後代になってからの解説書、注釈書の類ではないのか。そうすると古典ともいえないが。