東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

凱旋門賞に勝ちたいのなら

2022-10-03 21:01:41 | 街で聞いたはなし

 二日に行われたフランスの凱旋門賞には日本馬が四頭出ていて、いずれも高いオッズ(低いオッズというべきか)だった。要するに皆欧州馬を圧倒する本命馬券であった。タイトルホルダーなんかはたしか2.8倍という超本命。ほかの三頭も十倍以下だったと記憶する。もっともこれは日本のファンのためにJRAが胴元となったオッズだから現地のオッズはまた違ったのだろうが。
 日本のフジテレビの事前の入れ込み方も尋常ではなかった。二時間の特番を組んだという。当日午後十一時半ごろ気がついて、そういえば中継をするとか、入れ込んでいた(フジが)と思い出してテレビをつけた。ミヤネ屋と言うのが出ていて古い野球の話題ばかり。もっともレースは十一時過ぎには終わっていたが、日本馬が活躍していれば、延々と競馬の話ばかりだったろう、そう思ってテレビをつけたのだが。結果も何にも云わない。あれだけ、入れ込んでいたのだから、結果を途中でテロップで入れるくらいの心使いはあって当然だろう。
 私が凱旋門賞の結果を知ったのは翌日の昼近くなって買った新聞によってであった。いずれも最高でも十何着という体たらく。毎年話題になるが日本馬は勝てないレースだ。そこで原因を二つほど考えた。
1:当日は雨が降って重馬場だったという。それで思うのだが日本の競馬場は管理技術、排水などの、が非常に進歩した。かってはこの雨なら重馬場間違いなしと思っていたのに、現在では当日の発表は良馬場になっている。パリの競馬場は昔の日本のように馬場の管理技術が進んでいないのではないか。もともと芝生の種類がちがうから馬場の管理が悪いと日本での不良馬場に近くなるのではないか。日本馬はダービー馬であろうと、経験のしたことのない馬場だろう。経験のハンデもあるし、血統配合の考慮の対象外だろう。
2:馬場ののぼり、くだりは相当に影響する。ロンシャンでは上りもくだりも日本の傾斜のきつい競馬場の倍以上の傾斜があるという。これは非常にレースに影響がある。慣れていないきつい傾斜に日本馬は耐えられないと思う。まして日本では経験のしたことのない重い馬場では。
3:結論:凱旋門賞で勝ちたいなら血統から再検討する必要がある。そしてデビューからヨーロッパでの競馬に使うべきである。
 ところで、話は違いますが、ノーベル生理学医学賞の受賞者は日本人ではなかったようです。これも事前にノーベル賞ノーベル賞とテレビで騒いでいたのに速報を打たないね。ま、いいか

 追加:もう一つ

傾斜地の昇り、降りには馬の能力だけではなく騎手の技量が大きく影響する。かってはオリンピック種目にも馬術のクロスカントリーがあったが、傾斜地での馬の御しかたは非常に重要である。この点からも凱旋門賞などでは現地の騎手をつかうことが必要だろう。

曲垣平九郎を持ち出すこともないが、、傾斜地騎乗技術は大切です。