中東で拘束されていたフリージャーナリストをめぐって身代金がどうのこうのとか、だれが払ったとか、日本国民の税金で払うのがいいとか、やっているようだがバカらしい話だ。
フリージャーナリストというと聞こえはいいが、なかには公安のスパイというのもある。スパイというのに抵抗があれば公安と秘密契約を結んでいるとかね。あるいは大手のマスコミと裏で契約している場合もある。彼の場合はどういう実態なのかということが一つのポイントになる。
実は政府のミッションでやっていたなら、日本政府が面倒を見る。あるいは隠密同心ではないが「お役目いかにても果たすべし。死して屍を拾うものなし」と昔ならいったものだろう。
しかし、ここも難しいところでね、あからさまに政府がホイホイ支払うと相手に疑念を与えることにもなりかねない。取材結果を大手マスコミに売却する契約なら大手マスコミが面倒をみるのが当然である。
マスコミ御用の「ゲストコメンテーター」の中にはフリージャーナリストは命の危険を冒して日本国民に必要な情報を取材してくれているんだよ、(だから税金で身代金を払うのは当たり前だ)という連中がいる。だれも頼んでいるわけでもない。命の危険を冒してといっても商売の為に(すこしきれいな言葉で言えば職業として)やっているわけだろう。自己責任というのは当然のような気がする。
日本政府は基本的にテロリストには身代金は支払わないということらしい。これは総会屋の要求には屈しないというのと軌を一にする原則だ。一方では命の危険があるから違うという人もいるだろうが、同一線上の方針であろう。
日本政府が危険情報を出していて、また事前に渡航の危険を本人に伝えていた今度の場合には、ああだ、こうだと議論する余地はないのではないか。