東方のあけぼの

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「止め検事」(ヤメケン)の汚い手

2016-06-07 09:31:14 | 舛添都知事
これは検事時代に身につけた悪習といっていいが、法廷で検事と対決したことがないのでやめ検と折衝した時に感じたことだが、昨日の「調査報告記者会見」に同席していた年配の方の弁護士の対応で思い出したことがある。

記者が「調査というが、実際に関係者に会って裏を取ったのか」という趣旨の質問をした時に「たよりないおいぼれ」にしか見えなかった、たしか佐々木善三かな、弁護士がヤクザのような威圧的な顔をして土方のような口調で「あんた、事実調査ということが分かっているのか」と反論にもならない反論で脅しをかけた。

この「はったり」は「やめ検」の常套手段である。相手はよぼよぼのじじいだと思っていたのに、いきなり暴漢に襲われたような気になって黙ってしまう。テレビではその後記者が二の矢、三の矢をはなったかどうか放映していないが、おそらく度肝を抜かれて話をそらされてしまったのではないか。

これは検事時代に身につけた職業病と思われる。法廷で不利になると、この手で相手弁護士を脅迫する。うまくいった経験があるから、昨日の様に痛い所を突かれた時に反射的に出てくるのだろう。

法廷ではそれでも、限度があるが、取り調べ等の密室ではこの種の根拠のない「おどし、はったり」は被疑者にはきわめて有効に違いない。

こう言う時の対応は相手の顔をしげしげと侮蔑的に観察して相手の弱点を指摘することである。昨日の会見では「舛添がこういったから、舛添が提出した資料にはこう書いてあったから」どうだ、という域を一歩も出ていない。直接に関係者を当たらない調査など調査とは言えない。この辺をゆっくりと侮蔑的に指摘する必要があった。

これも私の経験であるが、「やめ検」は機を見るに敏である。こう反撃されて、自分が一転して不利になると感じるとあっという間にお世辞笑いをして話が無かった様にしてしまう。まことに検事という職業の唾棄すべき一面である。不浄役人とはよく言ったものである。

この二人の弁護士は第三者ではなくて舛添の代理人である。都議会、マスコミはこの弁護士達と舛添の間で交わされた依頼条件を公表する様に要求すべきである。依頼契約書があるかどうか確かめるべきであろう。もしないなら、どういう条件で調査を依頼したか判断出来ない。その場合には調査全体が無効であると言わざるをえない。


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