東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

復刻「従軍慰安婦」1

2007-08-01 06:54:10 | 社会・経済

「従軍慰安婦問題」をタックルする手法についての若干の考察――

これはお約束した「正気の歌」の「ショウキノウタ」の第一章であります。アメリカの新聞でしたか、あるいはマイケル・ホンダ議員でしたか、従軍慰安婦(いわゆるとか、留保を示すために括弧でくくるべきなのですが面倒なので以下素でいきます)問題はホロコーストにも匹敵するとトンチンカンな発言がありました。いわゆる南京大虐殺問題なるものと従軍慰安婦の問題は同一の人物、グループが騒ぎ立てている問題ですからホロコーストという言葉について考えてみましょう。

まずは言葉のお勉強から。皆さんの世代はじゅうたん爆撃という言葉をしっていますか。もともと発明者の言葉である英語ではカーペット・ボンビングといいます。パターン・ボンビングということもある。日本語は直訳だね。この表現からどういうことか推測できますか。

マンションの床一面にすきまなくじゅうたんを敷き詰めるように目標地域に片っ端から爆弾を投下する無差別殺傷爆撃方法をいいます。いわばバルサン方式だネ。ダニを皆殺しにする方法である。アメリカの小学校の教科書には日本人はダニやゴキブリとおなじだと書いてあるらしい。

それを民間人の居住地域におこないます。しかも戦闘地域のはるか後方で実施します。非戦闘員の皆殺し方法です。戦時国際法の違反ですね。アメリカ人はさすがに気が引けるのか後では戦略爆撃と呼ぶようになった。日本占領後、じゅうたん爆撃をした都市や広島、長崎をアメリカ軍の「戦略爆撃調査団」がまわりました。爆撃の効果を確かめるためにね。

日本全国の都市に対してじゅうたん爆撃を米軍は行いました。これを日本が戦争を始めたからだとか、はやく降参しなかったから悪いんだと一部の日本人が日本人を責めるのは切ないね。

東京は昭和19年の冬から空襲を受けましたが、昭和20年3月から5月24日にわたってじゅうたん爆撃を受けてほぼ東京の半分が焼失しました。いわゆる3月10日の大空襲では本所深川を中心として下町で死者10万を出したが、米軍の爆撃方法は緻密に冷酷に計算されたものである。まず予定爆撃地域の周辺を囲む輪に焼夷弾を落として火災を発生させる。

最近の東京ではマンションというコンクリートの集団棺オケだらけになって想像できないだろうが、日本の家屋は紙と竹で出来ているといわれた。焼夷弾を落とせば簡単に大火災になる。周辺にリンク状にまず焼夷弾を落としたのは輪の中の人間が外に逃げられないようにするためである。それから輪の中にじゅうたん爆撃を加える。

バルサンを炊くときに部屋を密閉する要領です。住民全員を焼き殺すためである。これはナチスがワルシャワのユダヤ人ゲットーなどで行った地域壊滅作戦とは比較にならない残虐行為である。

ナチスは逃げ出してくる住民は逮捕して収容所に送った。いずれ高い確率で死がおとずれたにしても抵抗しないで投降した住民をその場で殺さなかっただろう。また、当時のナチス占領地はどこでも住民のゲリラが盛んでいわば交戦地域での戦闘行動である。ワルシャワ市民はゲリラあるいはゲリラ支援者で戦闘員であった。軍服を着ていないだけだ。東京は占領地ではない。アメリカ軍と交戦している地域ではなかった。その東京の下町の人口密集地の民間人だけの地域をホロコーストの目標にしている。


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