民主党党首の小沢一郎が、国連治安支援部隊(通称ISAF)に自衛隊を送り込んでも憲法違反にならないと発言しているよ うである。国連活動は、集団的自衛でもないし新緑行為でもない。国として働くにでないから、自衛隊を派遣しても一向に憲法違反にならないと主張している。
ISAFは2001年の9.11、アメリカ同時多発テロを受けての、極めて報復的意味合いの強いアフガニスタン攻撃のために組まれた活動である。現在は2001年の決議から、2度ほど延長されているヨーロッパ諸国を中心とした戦闘部隊である。実質的な戦闘行為を行っている。
小沢一郎は、自らが自民のつ幹事長時 代に起きた湾岸戦争の、忌々しい思いが残っているようである。金だけでなく、具体的な活動を行いたい、そのために国連軍として参加すれば、憲法に抵触せずに済むと思い込んだらしい。
ISAFの活動は、極めて戦闘的な実戦部隊である。タリバン掃討作戦を行っている。現在はタリバンに押され気味で、韓国軍なども、人質事件などで撤退が減員が続いている。国連がいつも正しい判断や、中立的立場を堅持しているとは言えない。むしろ、大国の利害関係などから常套なことでも拒否権を平気で行使したりする。現実は小国はこのはz間から抜け出せないでいる。
戦後、平和憲法の元に日本はこの62年間、国家としてただの一人の外国人を殺すことなく今日まで来た現実がある。ISAFが現実にタリバン掃討作戦の地上戦の中で、誰も殺すことなく活動などできるはずがない。そうした意味では、洋上給油の方がよっぽど安全な活動だと言える。
先頃の参議院選挙で勝利して以来、小沢一郎にその「剛腕」が復活つつある。極めて戦闘的な発言、強気な発言が目だつようになっている。剛腕が、かつてのように非難されないのは、彼が野党にいるためか、参議院選挙で大勝したためであろうか?彼は今、極めて危険な存在になっている。それとも、衆議院選挙の後に政界再編をもくろんでいるのであろうか?