そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

報道されないイスラエルのシリア空爆

2007-10-27 | イスラム

先月イスラエル空軍が、シリアの施設を攻撃したようである。不思議なことに、攻撃したイスラエルにも公式な発表はなく、攻撃破壊されたシリアも、国際法に違反する行為いに対して非難報道すらない。

Suspect_nuke_site_in_syria_razed_af非公式ながら、イスラエルは今月になって空爆の事実は"認識"したようである。これは、この事件だけを見ていると、奇妙な話としか思えない。AL Jazeeraによるとこれはどうも核施設の攻撃のようであった。

衛星写真を見る限りでは、この施設は徹底的に破壊され、その映像の発表があった。(左図参照)その施設の形態が、北朝鮮の核施設に類似すところが数多くあるとのことである。

要点を整理すると、北朝鮮がシリアに核開発の技術提供をやったが、シリアはこのことを知られたくないので発表しない。イスラエルは、隣国への通知なき空爆を認めたくないので、積極的な発表はないと言うことである。自国にも核兵器があることを、突かれたくはないし、との思惑のようである。

それでは、北朝鮮の核開発を巡る6者協議はいったい何のためにあるのであろう。核兵器の拡散の一義的な防止のためでNorth_korea_has_finally_moved_ahead なかったのか? この会議は、何度も何度も決めたことが北朝鮮によって裏切られている。6者協議の存続意義はないのではないか。

第一、核拡散とは米国、ロシア、イギリス、フランス、中国の5ヶ国以上の拡散防止のためのIAEAであったが、すでにインドとパキスタンそれに北朝鮮が、核兵器を所有している。しかしながら、イスラエルはすでに所有しているのは公然の事実であるし、この国に敵対するアラブ諸国にとっては、喉から手が出るほど欲しい武器である。

北朝鮮が、どうしても核兵器を持ちたかった理由がここにあり、アメリカが最も恐れていることなのである。アメリカがテロ国家指定を解除し、朝鮮戦争を終わらせてまで金正日のご機嫌をとりたい理由である。拉致問題など、秋のハエ程度しか思っていないのである。

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