EUはギリシャの債務問題で、すっかり身動きが取れなくなってしまった。 資金援助したところで、十分な債務償還が見込めるわけでも ない。債務を隠し続けて、EUに参入したのである。
これまで安穏としていた国民の怒りは理解できる。突如として降って湧いたような、人員削減と重税である。こんなことをしているようだと、返すものさえ返せなくなる。
政策的に不況を作り出すようなものである。インフレになるし失業率は高くなるし社会不安は、一層の経済の悪化へとつながる。税収が伸びるはずがない。
怒りに燃えるギリシャ国民は、デモを連日行っている。暴徒化する国民を、抑え込もうとしている。
方やアメリカでは、資金を転がすだけで儲けている、1%の人たちに対するデモが連日繰り返されている。
私たちは99%であるというのである。貧困層の反乱といえ る。雇用不安と、一部の金融が富を蓄えていると、証券取引の象徴的なウォールストリートで、繰り返されている。
ネットの呼び掛けで、主に若者が糾合した形である。警察は暴力的な取り締まりも行っている。
一見関係ないような二つのデモであるが、新自由主義の経済のグローバル化が生んだ、象徴的な二つのデモといえる。
強いものが生き残る新自由主義は、格差社会を生み弱者をさらに追い詰めるのである。そこから生まれた、効率社会は人々を追いつめる。世界は何処に行こうとしているのであろうか。