環境省のがれき受け入れ依頼に、焼却処分として受け入れを表明していた、釧路市・鶴居村などによる釧路広域連合が、受け入れ撤回を表明した。
先ごろ、札幌市の上田市長は放射性廃棄物の受け入れ拒否を表明したが、これは大いに問題のあるところである。受け入れ拒否については、評価するべきであるが、何しろこれまでの国のやり方が汚い。
一般がれきの受け入れ打診をして、これに応じてくれてから、昨年まで100ベクレル以上が放射性汚染物質と規定していたのであるが、8月になって8000ベクレル以上が汚染物質と言い出した。
8000ベクレル以下は、一般廃棄物である。受け入れ表明したところは、狐につままれたようなものである。さらに、埋却については10万ベクレルまでいい、コンクリートで囲むなら10万ベクレル以上でもいいと言い出したのである。
この先どこまで「放射性汚染物質」のレベルを、国は上げてくるかわからない。なにしろ、福島では”除染”・除染の毎日である。さらには、廃炉になる原発の処分も残っている。これからどれほどの汚染廃棄物が出てくるかわからない。いつまで8000ベクレルでいられるかもわからない。
せっかくの自治体などの善意の復興協力を、後ろ足で砂をかけるような態度である。今回の釧路広域連合の受け入れ撤回は、大いに評価されるべきである。
放射能については、拡散するような対応は間違っている。居住禁止地域の設定などに早急に取り組み、封じ込めを行うべきである。
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