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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

民意の受け皿はなくなった

2012-07-03 | 政治と金

あれだけの、非組織的集団あるいは個人の集まりが、首相官02
邸に集まって「大飯原発再稼働反対・脱原発」を訴えた。

あらゆる世論調査でも、脱原発の声は70%以上あり圧倒的である。脱原発は今や日本の民意と言える。

その民意が反映される場所がなくなってきた。小選挙区制は、政党の締め付けに従わなければ、国会議員は自らの存在を危うくする。

所属党の決めたことは服従するしかないのである。政治理念をかなぐり捨てる勇気などない。その意味に限って、小沢新党に流れた議員は評価してもよい。

小沢は反消費税と脱原発と、ほとんど突然の変心をしたことは、評価するべきではない。小沢は民意に敏感になり橋下にも秋波を送る。民意をくみ上げることと、ポピュリズムとは同じではない。

マニフェストを、いとも簡単に否定しておきながらも、それを認めようとしない野田ドジョウ政権である。国民の声は、選挙を通じて政策を選択したのである。ハズである。

ところがこのマニフェストは3年もすると、しらを切られた政権によってつぶされてしまったのである。民意の届くところがなくなった。

せめてとささやかに行われたデモも、20万人になっても届かない。手段すら奪われた。

共産圏あるいはかつての社会主義国家を、非民主国家と呼ぶ節があるが、日本はまさしく民意の受け皿をなくしてしまった。非民主的国家と言える。

国会議員が政党の枠の中でしか行動できない現状は、消費税、原発、TPPなどそれぞれの政党に存在する、賛否の論議すらかき消すことになる。

民意を反映することもできない、硬直化したシステムが永田町に居座り続けている。

フォトアルバムに<花の名山、西別岳>をアップしました。

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