
愛知県と名古屋市の共催による、「表現の不自由展・その後」は、河村名古屋市長の公権力の介入により、僅か3日で終了した。表現の不自由展を止めさすことが、まさしく表現はこの国では自由でなかったといえるのである。不自由展を差し止めた河村たかしの自己矛盾もいいところである。権力者の意向に沿わないのであれば、表現の自由などないといっているのである。
今回は慰安婦に特化しての個別の問題ではない。日本各地で表現できなかった作品ばかりを集めた、「表現の不自由展・その後」である。公権力だからこそ、不自由であることを表現させるべきである。
大村知事も脅迫を受けたての撤退なら、河村市長に強くは言えないだろう。脅迫に屈したことにもなろう。
今回NHKから国民を守る党が、かなりの票を集め比例区で一議席を獲得した。この党首の特異なキャラクターばかりが取りざたされるが、彼の主張内容やなぜそれほどの票を集めたかのかを問う声は少ない。このところのNHKの報道は目に余るものがある。恣意的に事件の内容を深めなかったり、政権よりの内容が色濃くなってきている。
NHKは公共放送の体質を失いつつある。無役の時代に安倍晋三は、NHKに従軍慰安婦のことで強く抗議に出向いている。解説委員や部長たちが平然と、安倍晋三と会食を重ねたり、する姿は異様である。公共放送にあってはならないことである。
報道の自由が120位程度にいるようでは、報道の自由も表現の自由もあったものではない。日本から憲法21条が無力化し消えていきそうである。