そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

核兵器より恐ろしい「AI兵器」開発も形も多様で規制は困難

2019-08-22 | 戦争

AI=人工知能を用いて機械が自動的に標的を認識して攻撃する「AI兵器」あるいは「キラーロボット」とまで言われる、自律型致死兵器システム(LAWS)の近未来的な兵器の規制について話し合う国際会議、特定通常兵器使用禁止制限条約(CCWS)がスイスで行われている。
兵器の使用などをめぐる初めての国際ルールについて合意を検討している。
地雷や焼夷弾などの非人道兵器を規制する、特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW、締約国125)の枠組みで行われ、2014年に非公式の専門家会合を設置し、2017年から現在の政府専門家会合で各国代表と国際機関やNGOや研究者などが議論しているが、条約など法的拘束力のある規制に向けた交渉に進むのは、現状では難しい情勢といわれている。例えば、
・使用の判断は最後は人がする
・国際法の適応
・ハッキングなどで技術が奪われ拡散されないように対応する
などであるが、法的な拘束力のある規制は結局難しく、AI兵器の開発や使用の歯止めにはならない。
AIは異常な勢いで発展している。兵器でない技術、例えば人を認識する自動運転車であるが、これは人を認識する兵器にすぐさま転用できる。ドローンは安価になって無数に飛ばせばレーダーの擾乱することができる。無人偵察機は現在脅威の技術的な発展をしている。
核開発でさえ平和利用との境界は困難であるが、AI開発はさらに困難である。21世紀は国家間の戦争より、地域紛争といわれるものやテロ行為が主流になるだろう。簡便で安価で秘匿が容易なAI兵器は拡散するばかりか、高度化しさらには転している。

武器はいくらその精度や機能を上げても抑止力にはならない。相手国も同様の開発をするからである。そこに、AI兵器が加われば際限ない開発競争になる。今回の会議で規制すらできないことがそのことを物語っている。
コメント (1)
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