そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

バイデンのアメリカは嘘が減るだけで代わり映えはしない

2021-01-20 | アメリカ

トランプが渋々ホワイトハウスを後にした。トランプは大統領選挙の敗北を認めず、選挙は盗まれたと言いながら、この一月で60件にも及ぶ法律にサインをした。その多くが就任後のバイデンへの当てつけのものである。
腹の中では敗北を認めているのであろうが、支持者を煽って議会への突入をやった。73人の恩赦と70人の減刑も酷い。恩赦の多くはトランプ支持者であるが、とくにトランプの側近で国境に壁を作ると言って100万ドルをだまし取った男も込音化に含まれている。,
トランプは自らの政策の成果を自慢し、また戻ってくる新しい出発が始まると言い残してエアーフォースワンに乗って南へ向かった。バイデンについては何も語らず、就任式にも出席しない。何とも後味の悪い男、往生際の悪い男である。

バイデンが大統領になることで世界は変わるだろうか?結論から言えば世界はほとんど変わることがないが、アメリカの国内は大きく変わるであろう。トランプは、虚と実、嘘と事実の壁をメディアの中で取り払った。最高権力者が平気で嘘を付き続け、メディアの一部もそれを容認し始めた。嘘を信じたトランプ支持者は残り少なくはなったとはいえ、カルト化してバイデンをこき下ろすことになるだろう。二度の弾劾を受けながらも、共和党の半数は岩盤支持層以上に続けることになる。ただし共和党が彼を認めるか疑問が残る。トランプは新たな政党かメディアを作る話もある。トランプが刑務所に送られなければの話である。
アメリア国内ではフェイクニュースと名指しされたメディアは復活するだろう。落ち着いた政策論議も復活するであろう。
問題は外交である。パリ条約や国連人権委員会復帰やWHOそれにイランの核合意は復帰するであろうが、中国との関係はさらに厳しさを増すことになる。バイデンが中国に人権問題を迫るであろうから、台湾や香港問題以上に複雑になる可能性はある。バイデンはウイグルはジェノサイドにあっていると述べている。北朝鮮問題はトランプと金正恩がお友達風にはなったが、外交的には何もしなかったが、関係はさらに悪化する。
トランプは大言壮語を繰り返してはいたが、シリア空爆以外の軍事行動をしなかった。政治経験がなく対処に困ったのであろうが、バイデンアな軍産共同体をバックに持っている。在任中に紛争が起きる可能性がある。イスラエルとは大使館の移転やゴラン高原の容認をどうするかで大きく変わる。
コロナ対策は何ら進展はしないであろうが、あらゆることをハリスに任せてゆくことになるだろう。嘘がなくなるだけで大きく変わることはないだろう。

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