そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

安倍人事の最高傑作品「西川公也」といペテン師

2021-01-03 | 石破茂

西川公也が農水大臣在職中に、アキタフーズから1500万円を超える多額の金銭を受け取っていたことが発覚した。この男ならその程度の悪事はやって貼るだろうと思ってはいた。
それが見事に表れたのがTPPを巡っての西川公也の変身である。変身とは我々の感覚であって、西川公也にとってはこれまで生きてきた人を欺く生き方と何ら変わるものではない。選挙民はこの男に何度も騙されて、国会に送り出してきた。
TPPについては自民党は、安倍新図が総裁になっての選挙で、都会では反対をこっそりと主張しながらも、田舎では毅然と反対を主張していた。今は自民党幹部にまでなっている自民党の候補者が農協の前で首をかけても、TPP参入断固阻止を訴えていたのを私も聞いている。栃木県出身の西川公也も当然のことながら、TPP参入反対で、自由民主党に設置された「環太平洋パートナーシップ対策委員会」の委員長に就いて自民党内の反対派の旗頭であった。。
ところが2014年9月の第2次安倍改造内閣で農林水産大臣に就任すると、「これからの経済は経済連携なしでは考えられない。各国が互いに配慮しながら経済連携を拡大させていくという姿勢で、できるだけ早く合意が得られるようにしたい」と述べ、TPP参入交渉の早期合意を目指すとした言ってのけた。お見事である。この男は君主ではないが豹変して周辺を驚かせた。
安倍晋三は、TPP反対急先鋒の西川公也の浅薄な性格を見抜いていたのであろう。西川はこの年の衆議院選挙で栃木県民に落とされている。
その後も金にまつわる不祥事が絶え間ない。いやその前から連綿と業者に金のおねだりする体質は変わっていない。労農運動から社会党のシンパとして動いていたが、県職員時代の逮捕歴などから干され、突如として自民党から立候補して政界に進出した男である。
すっかり引退したと思っていたら、ちゃっかりと内閣官房参与として、仮のある安倍晋三からポストをいただいていた。吉川貴盛元農水大臣がアキタフーズから500万円頂いていたことがバレて(本当は1800万円であることが解っている)、逃げ足のはやい西川はこっそりトンずらしている。この男たちは国民に健全で安心な食料を安定的に供給するという、農水大臣の基本理念が欠如しているのである。私腹は満たされることしか考えていない。
この西川への1500万円は朝日新聞がすっぱ抜いた大臣時代のことであり、その前後でいくら袖の下受け取っているかわからん。そもそも吉川同様に、たまたま河井案里の選挙違反がなければバレなかった案件である。自民党内ではどれほど金がばら撒かれているかわかったものでない。
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