そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

政治家の劣化が激しく地に堕ちた感がある

2021-01-21 | 石破茂

「仮定の問題にはお応えできない」という発言は菅義偉首相の発言である。テレビ番組で、緊急事態は2月7日で終わることができるかという問いへの、回答である。危機管理状態であっても、想定内の事しか対応しないというのである。菅の趣向は危機管理でもなんでもない。今さえ乗り切れば良いということである。政治家としての資質も理念も欠如している。
今日の国会の野党の長い質問についても、僅か10分足らずで、「しっかり対応します」という素っ気ない答弁ばかりで、具体的な内容のないものばかりである
二階俊博自民党幹事長は、同じくテレビのインタビューで、新コロナ対策うまく行っているのでしょうかという質問をを受けて、「政策にケチばかり付ける。野党に何ができますか?政府は頑張ってやっている」と答えている。ほとんどインタビュアーへの恫喝である。
ケチをつけられるのは政権の宿命である。それに応え対応してこそ政権与党である。二階には反省の思いもなければ、国民の声を聞く気もないと言っているのである。政権与党のやっていることは正しく、黙っていろと言わんばかりである。(言っているが)傲慢な与党のトップ、菅政権の自負を超えた驕りが批判を受け付けないのだろう。
今日河井案里に有罪判決が下った。地元紙の中国新聞は号外までだしている。彼女は控訴するであろうが、判決が覆るとは正常な神経なら思ってはいないだろう。控訴する理由は、有罪が確定まで支払い続けられる年間の5000万円にもなる歳費(給与など)である。有罪が確定した時には、少なくとも選挙違反で得た議席ならこの間の歳費は没収するのが筋である。金目当ての姑息な人物である。
案里は、金を渡したことは認めているが、選挙での投票を依頼したわけでないと言い訳をしている。選挙の公平性が損なわれないために、金を配ることは禁じられているのであるが、法の意味を否定しているのである。。
私はスピード違反で何度も違反切符を切られている。スピード違反を検挙するのは事故を防ぐためであるが、私は事故を起こすつもりでスピードをだしていたのではないといういう言い訳が認められるはずがない。すねた子供のような自己主張しかない言訳を、立法の府の議員がするということはこの国の劣化である。
この件を受けて質問を受けた菅義偉は、自民党は正式な手続きで公認し選挙資金を渡していあり、裁判についてはコメントを差し控えるというのである。無責任極まりないというより、謝罪能力がなく正面から向き合う意思も能力くもないのである。
統合型リゾート(IR)法の審議の責任者の秋元司が、リゾート関係者からの収賄で逮捕されている。こうして成立した法律に効力があるのか疑問であるが、秋元も案里と同様に、金はもらったが犯罪性を否定している。
政治が理念や理想を掲げる時代は終わって、馬鹿どもが平気で悪事を働き、私腹を肥やし、肩書を求める時代になった。許されるべきことではない。
コメント
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