そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ラウンドアップという恐怖、誰かが大臣室で大臣のポケットにさつたばをねじ込んだのか

2021-01-30 | 農協 食料自給率

農業の巨大化を政策に掲げている国は、ほぼ世界で日本だけである。生産性を規模で上げてゆくためには、農薬は欠かせない。品種改良を飛び越えた遺伝子組み換え作物、強引な灌漑や農地改良などが欠かすことができない。更に前提となる巨大な資本が必要で、巨大な施設や機械が欠かすことができない。結果として農業ではなく、農家ではなく、食料ではなく周辺産業ばかりが肥大化し、国策の恩恵を受けることになる。
21世紀はこのような大量投資、大量生産、大量廃棄を見直さなければならない時代に入ってきている。
日本は単位面積当たりの農薬使用量が世界一である。この二年前のブログのアクセスが絶え間ない。日本のイチゴが台湾で輸入停止になったことも背景にある。コメントが17件もあることで、反響が大きかったことが解る。この中のいくつかの指摘も納得がいくものもある。特に日本は高温多湿であることと、お米を作っているということが大きい。乾燥地帯で小麦や畜産地帯との比較はおかしいというものである。
上の表は、日本で売られているほとんどの食パンからグリホサートが検出されている。当然ながら、国産品の食パンからは検出されていない。これも次第に怪しくなってきている。世界では発がん性や催奇形性などが証明されているグリホサホートは発売が禁止になっている。主役の商品名ラウンドアップはの発売元は、アメリカでは1万5千件もの訴訟がおきていたり、癌患者などから2200億万円もの賠償金支払い判決が出たりしている。
日本では農協中央会が販売競争を促す奨励制度まで設けている。世界から危険で売れなくなって余ったラウンドアップは、日本では競うように販売されている。当地でも草地改良事業は、国や自治体が7割補助があって奨励されている。
やがて日本の国産小麦にも、グリホサートが検出される日も近いのでないか。どうして日本の農政は世界と逆行しているのであろうか。
アメリカで使用量が増えているので、隷属国家日本人に対して小麦からのグリホサートの摂取限界値を6倍に緩めるよう要請され、2017年12月25日クリスマス・プレゼントとして受け入れている。日本人の命の基準値は、アメリカの必要使用量から計算されていのである。
誰かが大臣室でさつたばを大臣のポケットにねじ込んで、正当な基準を捻じ曲げているのであろうか

コメント (3)
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