昨年暮れに、「はやぶさ2 アベノマスクと 同予算」という川柳をどこかで見た。はやぶさ2の予算がいくらであったかは、複数の年度をまたいだり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の職員が関わっていたりと計算は難しいところは残る。然しやっと200億円の予算といただいたものの。翌年は160億円と削られている。安全保障にも経済成長にも関係ないからと関係者は嘆く。
然しアポロ計画の300分のⅠと言われる予算しかもらえない低予算でありながら、成果は図り切れないほど大きいものがある。6年かけて地球圏外からの小惑星、リュウグウウに着陸し土を持ちかえったのである。初代のはやぶさの成功が消えかけようとしていた予算を一時復活させたが、安倍政権の本意ではない。次第に削られている。
所でどこの誰に言われたかいまだに不明で、安倍晋三がマスクを全国民に一戸二枚を無料で送ることを決めた。「マスクを無料配布すれば支持率があります」と、誰かが耳打ちしたそうである。杉田とかいう男らしいが、やがて配られたのはマスク不足で大騒ぎの時を過ぎ、余りだした頃にチンチクリンのが各戸届いた。このバカげた製作費用が、当初は450億円と言われたが、360億円程度に落ち着いたようである。
それでも使われるならまだしも、誰も使用できないチンチクリンのマスクである。2か月ほど安倍晋三だけが使ってはいたが、現在は誰も使っていない。私は返却したが、馬鹿げた政策の典型である。安倍政権はこのような愚策としか言いようにない政策を繰り返しす一方で、人類の未来に光明を与えるような研究開発費をズバズバ切り刻んでいる。それは学問一般にまで及んでいるのが、日本学術会議の任命拒否事件である。安倍晋三には学究の重要さや重みなど理解することができないのである。
確かに愚策アベノマスク配布は、はやぶさ2の予算とほぼ同額である。バカが金を持つとこの様な使い方を平気でやる。アベノマスクの配布の成果などは誰も問わないが、学究にはそれを求めてくる。日本はこんな国になっているのである。昨年正月にも同様のことを書いている。この国は確実に劣化している。オリンピックでさえ中止を口に出せない政治家に何が出来るか。
「はやぶさ2 アベノマスクと 同予算」は解り易いメッセージである。