そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

トランプ支持の極右翼が議会を占拠、アメリカ分断は終焉するのか

2021-01-08 | アフリカ

次期大統領が議会で確定する日、1月6日に上下両院の議員が投票し集計が始まると、大挙して敗北を認めないトランプの呼びかけで集まったデモ隊が議会に侵入した。
トランプがツイッターで1月6日にワシントンが燃える。みんなで議会へ行こうと呼びかけた結果である。前日はジョージア州の議会選挙があり二名の民主党議員が勝利している。トランプの檄は逆効果のように見える。次第に居場所を失ってゆくが、選挙は盗まれたと言い続けるトランプである。
デモ隊は銃器の外に爆薬も所持しており、乱入したトランプ支持者の女性が射殺された。その他3名の死亡が確認されている。プラウドボーイズやQアノンなど熱狂的トランプ支持者、それに南北戦争時の南部の旗や独立時の国旗を掲げていたり、何かドラゴン旗など一見して右翼の団体が、旗を掲げ国会に乱入した。
デモ隊の侵入で議会を中断し避難した議員たちの、書類やコンピューターを壊したり、窓や議員席を破壊したりした。
外ではメディアの撮影機材を破壊したり、発煙筒を焚いたり「選挙は盗まれた」を繰り返している。今回のデモ隊は7000人ほどと言われているが、トランプ最後の支持者である。
最終的に大統領権の勝利が確認されたバイデンは、「世界の民主主義を主導した来たアメリカの議会が暗黒の汚点を印した。これは抗議ではない。法と秩序、民主主義を否定する反乱である」と、トランプの呼応に応じたデモ隊を厳しく非難した。
流石にトランプはうちへ帰ろうと呼びかけたが、彼らは愛国者だとも述べてツイッター社はロックダウンした。私は負けていない、これは新たな戦いになると、スポークマンを通じてさらに支持者を煽るトランプである。
これまで4年間そして大統領選敗北の後も、アメリカの分断を煽り続けるトランプは4年後を目指しているのであろうが、共和党内の支持者さえも今回の事件で、遠ざけた形となった。バイデン当選に150名の共和党議員が、選挙不正演説を予定していたが、殆どがキャンセルした。
トランプ後のバイデンでアメリカは少しは良くなるのであろうか。ブッシュが中東をカオスに追い込んだが、ノーベル平和賞を受賞したオバマはこれをほぼ踏襲した。トランプは21世紀に入って最も戦闘を少なくした大統領であるが、自国第一主義をシオニストに重ねて回復不能の国際関係を築き上げた。イランの核合意には戻ることをバイデンは表明しているが、イランの不信はそう簡単に払しょくはされないだろう。イスラエルとの関係をどうするかもわからないが、トランプよりましになると思うのは早計か。
机に悪戯された下院のペロシ議長たちは、残り任期2週となったトランプの大統領解任の提案をしている。

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