そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ミャンマーの民主化運を支援する

2021-04-05 | 国際・政治

かつてはビルマと呼ばれていたミャンマーであるが、1989年に英語表記を変えてミャンマーと呼ばれるようになった。ミャンマーが軍政の歴史が長いのには、日本も深くかかわっている。日中戦争下、日本軍はビルマ軍を支援し1943年イギリスからの独立を勝ち取ったが、この時ビルば独立義勇軍を組織したのがアウンサンである。独立の立役者スー・チーの父である。その後は日本軍が支配したという歴史がある。
アウンサンは1947年に暗殺されるが、戦後ビルマは一貫して軍の権力闘争をくりかえしながらも国軍の政権支配は続いていた。背景には、この国が抱える多民族国家の宗教対立の根深い構造は消えることがない。2007年に国軍支配の改革が行われ、翌年新憲法を作った。
この憲法は国会議員の4分の1は軍人が居座り、治安維持に関する組織と軍の組織などには軍の支配下位に置くというものであった。2011年の選挙後にアウンサン・スーチーは自宅軟禁を解かれ、彼女の率いる国民民主連盟 (ND) は政党として再登録された
2015年の総選挙でNLDは圧勝する。アウサン・スーチーは、国家顧問の地位を設けて最高権力者の地位につく。昨年2020年秋の総選挙で更なる躍進をNLDはすることになるが、軍にはこれを理解できずにいた。信じられないことであるが、軍には選挙圧勝の予測の情報しかなかったのである。彼らの混乱ぶりは深刻であった。
軍は今年2月1日なんの前触れもなく、アウンサン・スーチーを拘束し大量の国会議員などを拘束し、権力を掌握しクーデターを起こした。多くの国民は、怒り街頭に出た。ほとんどが若者である。三本指を立てアウンサン・スー・チーのプラカードを掲げ、非暴力の抵抗を訴えた。クーデターの指揮者フライン指揮官は怯むことなく、次第に大きくなるデモに次第に暴力的になってくる。
軍の幹部は国内事情しか知らない井の中の蛙である。民主化を訴える多くは若者でSNSに長け、海外事情にも詳しい。国民の民主化運動に苛立った邑久郡は、2月28日から銃撃による弾圧を始める。軍はデモ隊に知人がいても家族がいても発砲による弾圧を支持する。
NHKもいいドキュメンタリー番組ではまだいい番組を作る。昨日のNHKスペシャルは丹念に民主化側からとったものである。国内外の若者は、SNSやデジタル情報を駆使して、あらゆる抵抗をしている。国内では軍の行動をリアルタイムで情報を共有し、国外からはSIMカードを送り、デジタルの軍の攪乱からフリーを支援している。日本からも、軍の卑劣な殺戮行動などの動画を流し続けたり、情報のミャンマー内での拡散を行ったり、日本政府の行動を促している。
ミャンマー内では、軍の協力者をリストアップし不買運動を行っている。これ等の抵抗を、デジタル・レジスタンスと呼んでいるが、国軍の弾圧の激しさは彼らの行き詰まりをも表しているものと思える。
ミャンマーの民主化運動を支援する。


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