上の表は今日の新規感染者数である。どう見ても減少傾向にはない。世界から来ていただく、オリンピック・パラリンピックがこんな状況で開催できるのであるとは思えない。今状況での五輪開催は、強行開催と名指しされて然るべきである。どれほどの効果的な感染対策やろうとも、新型ウイルスの世界への拡散に協力する結果になる。
インドでは毎日30万人に新規感染者が発生している。しかも多くが、インド変異株と言われるもので、しかも複合的な変異も起きていると聞く。
ようやく落ち着き始めた地域や国々でも、大会参加に及び腰になるであろう。開催国が開催するからには、これに協力しなければと選手を送り出す国も多くあるだろう。人を大量に動かし、異国同士の人達にわざわざ接触機会を増やし、超高額な費用を支払ってまで、オリンピック・パラリンピックを開催するのは最早狂気の沙汰である。
日本の大阪でもほとんどが変異株に置き換わってきている。しかも変異株は感染力が強く世代間の格差がなく、むしろ若い世代に多く重症化率も高い。大阪では重症者の受け入れがすでに限界を超えている。転院を繰り返す患者。自宅待機する軽症者。病院の近くのホテルのとどめ置かれる患者。大阪の医療体制は危機的な状況にあり、一般診療の受け入れ診療ができない状況になっている。
こうした中、医療体制などの具体的な取り組みを記者から問われた丸川珠代オリンピック・パラリンピック担当大臣は、東京都が開催も予防も担当で責任があると述べ、対策を示すべきだと述べた。都に丸川に丸投げした発言に小池知事は、すでにできているとほぼ無視する態度を示している。
残り三カ月を切っているが、新任の橋本聖子実行委員長、丸川珠代オリンピック・パラリンピック担当大臣、実行委員に女性を大量に受け入れるという、ここにきて経験の浅い人ばかりが手探りで、オリンピック・パラリンピック開催を言い続ける。報道もこれに倣って開催一辺倒で走り続ける。
五輪開催を新型コロナに勝った証などと旗を上げることなどできるはずもない。ましてや、被災地をスルーして聖火をリレーし、原発汚染水を垂れ流して、東北大震災を克服などしているわけでもない。
オリンピック開催は無理である。