菅閣僚は、放射性汚染水の海洋廃棄を閣議決定した。トリチュウムは世界中で海洋廃棄しているから安全だというのである。世界中どこでも廃棄してはならない危険物質である。
これまでの原子力ムラの思考過程を見ると、彼らはこの汚染水が処理されると、原発再稼働に力を入れることなるだろうし、更には次の原発建設すら窺うことになるだろう。日本の原子力行政は根が深く、政府も電力会社も簡単には放棄しないだろう。
薄めて海洋廃棄ほど馬鹿げた話はない。薄めること自体が、有毒性の認識があるからに他ならない。そのままでも海水はほぼ無限量であるから、安全なら薄める必要などどこにもない。自らのトリチュウムの毒性を認識しているからに他ならない。
トリチュウムの毒性は濃度のよるとも述べているが、それは間接的にもその毒性を認めてはいるのである。
トリチュウムなどを含む、原子力廃棄物が無害を理由に海洋廃棄をするなら、閣議決定した閣僚家族全員に毎日福島産の魚を食べてもらいたいものである。
そもそも、放射性物質の安全性を短期間、ましてや一世代だけで安全性が担保できるはずがない。多くの安全性を疑問視する学者たちの説明の方がよほど説得力がある。
放射性汚染水の廃用投棄に反対する。