新型コロナウイルス(COVIT-19)の感染が、変異株を含めて止まらない。大阪が異常であり今日(16日)1200名を超えた。他府県もやや緩やかであるが増加の傾向が強く全国でも4500を超えている。これを政権は4波とは呼ばない。これはこのままだと3か月後に迫った、オリンピック・パラリンピック対策判断である。
4波の上昇勾配は見た目で急である。このままではこれまでのように京都大学の西浦博教授の指摘、警告がそのまま当てはまる。つまり過去最大の巨大な感染の波となる。このことは前回、4波が来るぞと2週間前に本ブログでも述べたが案じた通しかそれを上回る現実となりそうである。
厚労省感染症対策アドバイザリーボードのメンバーでもある西浦博教授が、今夏に予定されている東京オリンピックはコロナ対策を優先し、「1年再延期」を検討するべきと週刊文春で語っている。西浦氏のこれまで指摘は悉く正鵠を得たものであるが、冷淡な政権はもとより、マスコミも冷たい報道しかしてこなかった。
今回西浦教授が、こうした提言に踏み込んだのは、新規感染者の増加に加えて感染力の強い変異株の猛威やワクチン接種の遅れがある。そのワクチンであるが、接種する人手の不足が危惧されている。看護師に打たせば良いものを資格者ばかりを求めても仕方ありまい。アメリカでは獣医師だって駆り出されているというのに。
大阪では感染増で医師不足が深刻で、ワクチン接種も先送りするざまである。
大阪府の重症者数は13日時点で233人。確保重症病床数224床の95・1%が埋まっている。このほかに20人が軽症・中等症病床で治療を受けている。
こんな中でもオリンピックやるのだろうか。ついにボケ老人の二階俊博幹事長が、「これ以上とても無理だということだったら、スパッとやめないといけない」と、立場をわきまえずついつい本音を漏らしてしまった。自民党内は火消しに躍起である。橋本聖子実行委員長は、励ましの言葉を貰ったと訳の分からない発言をしている。野党は大喜びである。
東京オリンピック開催は無理筋である。決断するべき最後の4波が始まる時である。決断できる人物がこの国にはいないのが、不幸である。