ワシントンでの、バイデン大統領との共同記者会見でのローターの質問、「公衆衛生の専門家は、いまだにワクチン接種をやっていない日本での五輪開催は無理であると述べています。」との質問に全く答えることがなかった。
日本と間違えているのかもしれない。それともロイターを東京新聞と聞き間違えたのか。
菅義偉首相は、巨大なスポンサーを抱えるアメリカの大統領から、東京オリンピック・パラリンピック開催の了解を取り付けている。バイデンは積極的に開催を後押ししているわけではない。
何よりも感染者の増加が止まらない。最悪の状態である。一年前、「日本はコロナを短期間で抑え込んだ。日本の 世界に発信しよう。」と安倍晋三は言ったが、この男は今何している。今が山場、今週が山場と毎週言っていたが、結局無策だったのは羅漢論を何より優先し、何とかGo-Toだのと、ウイルス対策を置いてきぼりにしてきたからである。オリンピック開催はその究極である。
世界の多くのメディアは中止の方向に動いている。日本は池江などのアスリートの頑張りを次々流し、すっかり中止の意見が萎んできているが、それでも半数以上は開催反対である。ぼけ老人幹事長が、うっかり「スパっとやめるのもあり」と本音が出るような状況ではある。あと3カ月ほどしかなく、もうすでに中止のタイミングを失ったともいえよう。コロン対策に加えて、失敗が目に見えている五輪開催は、膨大な債務を抱えることになるであろう。
Go-Toオリンピックしか眼中にない菅義偉を首相に持つこの国の不幸である。