岸田文雄は総裁選で掲げた公約のほぼすべてを引き下げた。そもそも短期間にしては結構論戦のあった総裁選挙であったが、勝者の岸田は変な所信演説をしたものである。所信表明演説で早々と、趣旨替えに挑んでいる。総裁選で決選投票にお世話に成った方々への配慮である。確かにに人のいうことは聞くようである。
岸田が引き下げたもの
令和の所得倍増ー黙殺
金融所得課税の強化ーやらない
子育て世帯への住居・教育支援ーやらない
健康危機管理庁ーやらない
役員の任期連続三期までなどの党改革ー封印
民主主義の危機ー中身がない説明しかしない
森友問題は国民の納得いくまで調査するーもう終わっているからやらない
格差の是正ー説明ができない(アベノミクスを批判できないから)
河井夫妻への1.5億円問題-党の報告十分
甘利の金銭問題、桜を見る会ー封印
書いていると嫌になった。何よりも直球で言い換えたのは、核兵器禁止条約への姿勢である。広島出身で核廃絶と言いながら、取り組む姿勢を見せない。
それでいて自民党の公約は高市の主張がしっかり盛り込まれている。政治力がないから岸田はこうした姿勢を見せているのである。