そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

Jアラートが不備であった方が都合の良い面々、軍事拡大競争の時ではない

2022-11-04 | 平和憲法
11月3日早朝に、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)からミサイルが発射されたと、Jアラートのテレビ画面が一斉に報じた。我家では7時55分であったが、後程報じられたところによれば、7時48分には太平洋上に着水していたとのことである。何の役にも立っていない。
それから1時間ほど同じ言葉と画面が繰り返されて、延々とやっていたようである。頭を抱えて地下に入れとか、固い建物に逃げ込めとか、恐怖心をあおる以外の何物でもない。国民への恐怖心を掻き立て、防衛予算増高への道を開くものでしかない。
そもそも千キロ程度の近くのミサイル発射など、発射後にいかに早く察知したところで数分程度はかかる。実際は10分程度であるろうが、知ったところでマッハ17のミサイルを迎撃などできるわけもない。
仮に日本を北朝鮮が攻撃するなら、日本海側に大量に並べられた極近くの無防備の原発が格好のターゲットである。国民にビービーとアラート鳴らして、頭抱えろとか地下に隠れろと言うのが、馬鹿々々しいお笑いである。何の役にも立たない。ところで原発では職員が頭抱えて、防御姿勢などの訓練は寡聞にして聞いたことがない。
自民党は今日国防部会などの合同会議を開いて、北朝鮮のミサイル発射への対応について議論している。出席者からはJアラートの発信が遅く、内容も正確さに欠けるとの批判や、改善を求める声が多く出たという。
小野寺五典元防衛大臣は、迅速性も正確性も問題があると指摘し、松野博一官房長官は、Jアラートの送信時間を一層早めることなどについてシステム改修も含めた改善策を検討をすると述べている。
要するに、自民党にとってJアラートが不完全であったお陰で、どんどん金をかける口実になった。防衛予算を倍増のバックアップもある。
立憲民主党の泉もJアラートの機能が劣っていると述べている。防衛予算増高への助け舟である。
ましてやどこだかわからない敵基地攻撃などという、先制攻撃をやろうと唯々軍拡競争をやっているようでは、せっかく戦争に負けて平和の大切さを実感した意味がない。21世紀は前世紀の教訓を生かす世紀である。軍事力を競い合う地球破壊へとつながるようなことをすべきではない。
コメント (4)
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