そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

公明党というコバンザメからカメレオンに、そして今維新と国民に与党の座を追われようとされている哀れな姿

2022-12-07 | 民主主義

公明党は中道護憲政党として、創価学会が作った政党である。中道をかなぐり捨てて、自民党に取り込まれて党是をすっかり変えてしまった。権力欲しさのコバンザメ政党として、自民党が掲げるほとんどの政策を、ブチブチ言いながらついてきた。そして政治政党、公党として最も重要な思想信条をも変えてしまう、カメレオン政党に成り下がってしまった。
憲法に対する姿勢が良い例である。護憲を変えたくないが、自民党にくっ付いて与党として甘い汁を吸いたい。そのために出されたのが、憲法を変えないが足すこと、加えるならいいと、「加憲」という造語で留飲を下げている。言葉遊びの自己満足でしかない。これなら自民党が捨てないだろうというのである。
かつては創価学会内部では、上図のような小冊子で平和憲法を学んでいた。「平和憲法を皆で守っていかなくちゃ」と述べている。自衛隊のイラク派兵に賛成し、安倍晋三の唱える集団的自衛権行使容認を、わけのわからない条件をつけて認めると、集団的自衛権行使容認も賛成してしまう。かつての護憲政党の理念をかなぐり捨てた。自衛隊が世界中どこにでも派兵を可能にしてしまうことを容認したのである。
消費税も同様の経路をたどる。公明党は下のポスターで、「消費税は悪だ!」とキッパリ反対していた。賛成になったロジックなどどこにもない。、弱者への配慮から「軽減税率」を唱える。この主張は、8%が10%に上がった時に、食品は据え置くということで実現している。屁にもならない弱者への配慮で、厄介な作業だけが残り、公明党は面子を保ったと自負する。中道も護憲も勘ぐり捨てて。
宗教団体を最大の支援団体にする公明党は、統一教会に発した、宗教団体などを巡る被害者救済について、自民党に大きな配慮をさせる引き換えに、防衛予算の倍増を容認することになる。
一度政党理念を捨てるとあとは簡単である。公党としてあるまじきという言葉を投げつけるには、余りのも同類の政党が多すぎる。
今公明党は、与党という美味しい座席を、維新の党と国民民主党に脅かされている。こんな貧相な政治土壌が、防衛予算の倍増の原資だけを論議する。

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