そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

イスラエルは建国理念を思い起こせよ

2023-10-08 | 中東
パレスチナのガザ地区から5000発のロケット弾を、ハマスがイスラエルに向けて発射した。当然イスラエルがこれに倍するミサイルを発射した。あの狭く世界最大級の人口密度のガザ地区には、一般市民も大勢住むところでお構いなしである。ハマスのロケット弾の多くは迎撃されている。自作のロケット弾とミサイルなど、イスラエルの迎撃に多くは撃ち落とされている。それでもイスラエルは200人死亡したと発表している。パレスチナ側は318人死亡したと発表している。
イスラエルと中東戦争は建国以来大きくは5度の戦いをしている。ほとんどがイスラエルの勝利に終わっている。土地を奪われた追い出されたアラブ人は世界中のユダヤ人から資金提供を受けているイスラエル軍のあてではなく、戦闘の死者数は280対1と言われている。近代兵器を前に、遊牧生活をしていたベドウィンが勝てるはずもない。
ユダヤの人達に、2000年前に追われた地の権利がどの程度あるのかはわからないが、現地に住んでいるアラブ人たちのことを考えもしないのか。圧倒的軍事力は、アラブを抑え込むだけにしか働かず、イスラエルの領土拡大は現在進行形でもある。
イスラエルは、ヒトラーのユダヤ人の600万人の、大量虐殺を教訓に建国された国家である。国家建設はそれだけではなく、イスラエル近辺を追われ世界に散らばったユダヤ人は、有能で商売上手で世界各地で嫌われる羽目になっていた。それをヒトラーが促進した格好ではあるが、何の為の建国であったかをイスラエルは検証するべきである。「私の祖父はガザを攻撃するために、アウシュビッツを生き残ったのではない」という彼女の、言葉をどう受け止めるのか。
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