二週間前に本ブログで、イスラエルはホロコーストをするのかとイスラエルの歴史の概要に触れたが、土地を追われたパレスチナ人たちには強大な武力に立ち向かう術がない。
石の礫(つぶて)を投げるしかない。上図は、元兵士であろうか、両足をなくした男が車椅子で懸命に石の礫を頑強な戦車に向けて投げている。インティファーダと呼ばれる礫の抵抗では敵うはずもないが、それでも懸命に抵抗する。
これまで、中東戦争と呼ばれるイスラエルとアラブの戦いが4度あったが、死者数の比は280対1というイスラエルの圧倒である。今回は奇襲の数千発のロケット弾で2日ほどでイスラエルの人たちは1500人死亡している。これは過去なかった膨大な死者数である。パレスチナ側もほぼ同数の死者を出していた。
ところが、パレスチナの犠牲者は4500人を越え3倍になっている。もういいだろう。それともプライドが許さないのだろうか、パレスチナを見下すイスラエルの態度である。ほぼ無抵抗の人たちを兵糧攻めにした挙句、死者を積み上げたいのは、自衛権を遥かに超えた単なるホロコーストである。イスラエルから歴史から教訓を得ないのか。
ハマスは今のところ200名の人質に手を出していない。アメリカ人母娘を解放したが、おそらくはカタールの仲介であろうが、このシグナルをイスラエルは見失ってはならない。Stop Attack GAZA
世界各地でガザを救えという運動が起きている。地上戦でハマスを一時圧したとしても、ハマスはまた若い次世代に引き継がれる。特にガザ人たちは若く、平均園れ宇は18歳程度と言われている。これほどの苦悩を簡単には忘れるはずがない。
下の写真は、上はイスラエルの住宅で、壁を隔てた下には密集した雑然とした建物が並ぶガザ地区である。庭と庭木で囲われた高級住宅街が整然と並ぶイスラエルの住宅に比べて、土地を追われ閉じ込められたパレスチナの人達の雑然とした建築物、生活ぶりの悲惨さが伺えるというものである。