そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

原発とほぼ同じ構造のリニア―、必ず失敗する

2017-01-05 | AI
夢の乗り物と宣伝され、あらゆる報道は好意的であるリニア―鉄道であるが、本ブログでも「もんじゅの二の舞になる」と警告したが、いよいよ本格工事が始まりいよいよそれが現実となってきた。
昨年暮れに、南アルプスを突き抜ける工事が始まった。日本列島に大きな溝を作っている、ホッサ・マグナの最も大きな山塊を突き破るのである。必ず破砕帯がある。必ず出水がある。全く未経験の大工事である。安倍晋三は日本総活躍の名目で巨額の追加金を命じた。
このリニア―新幹線の開発は原発とほぼ同じの構造を持っている。他に方法があるにもかかわらず、目先の新技術のように見せつけて、国費を投入するのである。東海道新幹線と異なり、リニア―新幹線は90%近くを真っ暗闇のをトンネルの中を走るのである。旅とはとても言えない、夢の乗り物ではなく単なる移動手段に過ぎない。
もうすでに地方の水源が枯れることが予測されている。トンネル工事の出入り口になる所はほとんどが、山あいの小さな町村である。工事の車の通る道すら作られていないが、昨年暮れにすでに工事が始まっている。
政府主導の東海トラフ地震が予測されている。この地震は必ず起きる。何年先になるかわからないが、必ず起きる巨大地震に南アルプスを貫通した、人類が作ったひ弱なトンネルが耐えられるわけがない。原発が放射性廃棄物の処分に目を向けないまま、何とかなると無視した構造そっくりである。そもそも、運転手がいないそうであるが、25キロものトンネルに避難路など設けることが不可能な移動手段は危険が一杯である。
電気消費量も現在の新幹線の3倍になる。これも開発側の数字であるから、必ず完成時にはその数倍になる。
こうした多くの矛盾を抱えるリニア―新幹線に対して、ストップリニア訴訟原告団が立ち上がった。主張は、①地下水脈の破壊(沿線全都県にあてはまること) ②建設発生残土の処理が未定(運搬ルート、処分方法、処分先) ③工事車両、建設機械による騒音、振動、渋滞、大気への影響の過小評価(沿線全都県にあてはまること) ④自然環境の破壊、生態系の破壊(沿線全都県にあてはまること) ⑤併用に伴う開口部の騒音、振動、微気圧波、低周波による健康被害(沿線全都県にあてはまること) ⑥磁界の人体への影響 ⑦高架部分の日照被害(山梨、岐阜などで) ⑧景観の破壊(山梨、神奈川などで)(サイトよりコピー)などとしている。
夢をまき散らし、未来のエネルギーだ、未来の乗り物だと開発者と科学者ばかりが持ち上げマスコミを抱き込み不安などまったくないように、宣伝だけは怠らない。原発と同じ思想・手法である。
その一方で庶民・弱者が懸命に利用する地方の鉄路は平気で経済性を理由に、廃線にしてしまう。微細な赤字路線は切り捨て、大きな赤字はどんどん推し進める異常は僻地を切り捨てることでもある。

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1 コメント

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Unknown (タンケ)
2017-01-06 14:04:13
リニアのその正体については、ある気鋭ジャーナリストの徹底取材に基づく下記ブログに詳しく事実が記載されている。
http://shuzaikoara.blog39.fc2.com/

政治屋、土建業者、大企業らの利権談合丸儲けのためにJRを利用しているその姿には呆れ返る。建設完成以前に経営が赤字になるのは判っているのがリニアであり、なんと、岐阜県東濃のウラン採掘現場下にもトンネル掘るなどというとんでもないオオバカやろうとしている。何につけても、この国はこの国の権力者らは一体何を考えているのだろう。というより、思考力など無いということなのか。自らに金さえ入れば、国が滅びようと民が苦しみ嘆こうと、何でもやるというのが日本という国らしい。
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