そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

原発再稼働を模索する国と電力会社

2022-07-05 | 原発と再生可能エネルギー
電力が足らない、足らなくなるとオンパレードである。ほとんど脅しであるが、どこかよそよそしい。絶対不人気の原発再稼働などはいい出せない。
電力不足を熱波を背景に(他移動は冷夏であるが)、節電や何とか遠回しであるが、原発再稼働への地ならしに見えてならない。
現在稼働している原発は10基である。国の基準を何とかクリアーして、再稼働を待っているのが7基ある。原発は虚偽と隠ぺいによって厚化粧されている。原発は安価な電源と言い続けてきたが、現在では建設費用の倍もの安全対策費がかかる高価な電源となっている。
今度は政府はCO2を出さない環境に優しいとまで言い出している。福島原発事故当時は原発の発電量は、25%程度であった。政府は原発をベースロード電源と位置づけ、2025年には20~22%と事故当時とほぼ同量の発電量に位置付けている。
その為、再生可能エネルギーの開発が遅々として進まない。洋上風力発電だけで9割を賄えると言われているが、再生エネルギーは20%程度でしかない。現在火力発電は76%である。石油も天然ガスもロシアのウクライナ侵略で、高騰することはハッキリしている。当炭を使って、ホラCO2削減が必要になったと、原発再稼働を目論んでいるとしか思えない。
電力会社の幹部は事故を起こしても責任がないと、国からお墨付きをもらった。原発を廃炉にすれば、1基数百億円する施設の資産価値がゼロになる。大きな資産を失うと一気に電力会社は赤字に転落する。電力会社は国の手厚い庇護の元にある。分散することになる、再生エネルギーが主力になると、電力会社は事業を乗っ取られたことになる。事業縮小は容認できないのであろう。
電力会社も国も国民のことや、環境のことなど考えているわけではない。原発は廃炉にすることでしか、この国の未来はない。

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