エンゲル係数とは、家計の消費支出に占める飲食費の割合のことである。ドイツの社会統計学者エルンスト・エンゲルが163年前の1857年に発表したものである。
人は毎日食べなければ来て行けない生物である。その食べる物=食料は現代社会ではほぼ購入することになっている。安倍晋三がアベノミクスを始めた途端にエンゲル係数は上がる一方である。無教養であるばかりか一般教養が足らない安倍晋三は、「食への消費が拡大し景気回復したということである」と答えたのである。これを聞いて唖然とした。エンゲル係数が高いほど経済が良くなったと、全く逆のことを言ったのである。最高の国家権力者がこんな体たらくではたまったものでない。安倍晋三は正真正銘のバカ、中学生以下の学力であることをこの時に確信したのである。
これまで日本は20%少々で堅調なレベルであった。この数年つまりアベノミクスが行われてからは、次第に高くなり30%近くまで上がっている。更には価格高騰によって押し上げられている。この一年それがさらに酷くなってきたのである。
日本はこうした面からも豊さを失ってしまった。集乳が減っただけではない。あらゆる意味で、アベノミクスと称される経済政策が、年金の減少が更にエンゲル係数を高めることであろう。
アベノミクスの三本の矢のうち実行されたのは、第一の矢だけである。即ち異次元の金融緩和政策であるが、コロナ禍それにロシアのウクライナ侵略で世界は政策金利を、逡巡しながらも一斉に上げている。アメリカは0から1.5~1.75%に、EUは0から0.25%に、イギリスは0.1を1.25%にしているが、日本は-0.1%を変えないと黒田総裁は譲らない。
日銀は先月16兆円の国債を購入した。異次元の金融緩和を安倍の下請けとして行ってきたが、2%のインフレは全く達成されていないし、新たな経済成長も起きていない。賃金は下落の一方である。
今後アベノミクスの目的の一つ、円安がさらに進み食料あ高騰する一方になる。日本はエンゲル係数は高くなり、無知な安倍晋三の言うように、食が拡大して豊かになった、さぞ立派な日本が出現することになるだろうよ。