そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

先にやることがあるだろう

2007-11-24 | 再生可能エネルギー

消費税のアップが真剣に検討されている・・・ようである。選挙前に打ち出すと、誰の目にも毎日見えるため消費税は不利になるだろうとする、政治的判断で見送られている。諦めているわけではない。ここにきて、大連合すればできそうなどと、真剣に話されているようである。

その前にやることがいっぱいあるだろう。現在、この地で糞尿処理のために作られている施設が、約一億円である。本人負担は約5%程度である。誰もいない道路が、びっくりするほどの舗装道路に改修されていることがある。こんな無駄をのさばらせておいて、増税もないだろう。

近頃ペットボトルの再生はエネルギーをかなり使ったり、回収に係る費用や燃料を計算すると赤字になると主張する学者と、資源の有効利用を唱える学者が論争しているのを読んだ。どちらの主張も正しいと思ったが、どこかおかしい。

その前にやることがある。ペットボトルなど買わなければいいのである。我が家では、鳥の餌を下げるためのペットボトルを探すのに苦労するとほどである。やっと見つけたペットボトルを、3年使っている。ペットボトルの消費を減らすのが先決だろう。

バイオエタノールの生産が盛んになってきた。地球にやさしいだの、排気ガスに硫黄が含まれていないなどと、半可通の評論家には評判が良い。石油の使用量を減らし、温暖化防止に役に立つと言うのである。ところが、貧国の人から食料を奪い、先進国の家畜から食料を奪い、車に与えるのである。それでいいのだろうか。

その前にやることがあるだろう。車のエネルギー効率を減らすだけで、アメリカの目論む量の石油は簡単に節約できると、レスター・ブラウン博士は分析する。世界の穀物事情を、劇的に豊かな国に有利に働く、トウモロコシからの利用は、倫理的にも問われる。廃材や人が食べることのできないものから、エタノール生産をやるべきでないのか。

原子力発電が温暖化ガスを排出しないから、環境にやさしいなどと、信じられない広告を電力会社が頻繁にやるようになった。排せつ物の処理機能がない原発を、温暖化だけの環境面から評価する一面性に危機感を感じる。

その前にやることがあるだろう。電力の地域、地域でそれぞれの有効な発電を模索してこなかったのは、巨大な電力会社が電力とその技術を独占してきたためでなかったのか。風力や地熱や波力など小さなエネルギー開発が今こそ求められている。

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