今年度のノーベル平和賞に、EU(ヨーロッパ連合)が選ばれた。ノーベル平和賞は、毎年驚かされる。中国は2年前の劉暁波氏の受賞に、異常と思われる拒否反応を示し本ブログでも批判した。
http://blog.goo.ne.jp/okai1179/d/20101008
今年は、文学賞なので、国を挙げて賛成している。勝手なものである。中国は体制のためなら、ダブルスタンダードもトリプルスタンダード、いやマルチスタンダードを用意している。
EUの受賞は歓迎されるべきであるが、おひざ元のヨーロッパ諸国の反応は極めて鈍いのが現状である。経済危機の最中にあり、出口が見えないためであろう。
ヨーロッパは文明を持ち国家を形成する過程で、間断なく戦争を繰り返してきた。有史以来と言ってよい、この地は戦争の絶えることのない地帯であった。
2度の世界大戦の発端になったドイツを抑え込むために、国家の統一を長期的な展望のもとに試みているのである。まずは通貨の統合ということで、国家の壁を低くする現段階にある。
ところが、通貨が統合されても、財政が国家ごとの運営であるために、共通通貨のユーロが暴落するのである。そのために、南の、のんびり国家のギリシャやイタリアやスペインが混乱に陥るのである。
ところが安くなったユーロのおかげで、ドイツは低価格の車などの輸出が好評という皮肉現象が起きる。
それでもこれはこれまで人類がまったく試みたことのない、壮大な計画である。通貨に次は財政の統合となるのかもしれないが、これは極めて難関である。
高い理念を達成するには、日本の平和憲法を導入するのも一つの方法である。戦争による無為の殺戮が繰り返されてきた地域であるからこその、挑戦である。行き先は極めて遠いが、これも願望も含めた励ましと解釈したい。
私が早くから日中友好協会怪の会員になったのは、伯父が中国史の専門家で、幼いころから中国史や漢字の由来など、興味深く教えられたからです。
中国はというより漢族は、第二次世界大戦以降、極めて横暴な動きをしています。本来の中国(漢族かその近縁の人たちの土地)の、ほぼ3倍の土地を国家に取り込んでしまったのです。
ウイグル地区(かつて西トルクメニスタンと言われ、ソビエトがいったん国家と承認した地域)、内モンゴル(モンゴルは中ソで分断されている)、チベット(国家として日本に宣戦布告している)、満州(清の人たちの言葉も文字も異なる)の、4地域は中国に取り込まれただけです。
それに台湾もそうです。漢族の横暴は、華僑にも見られますが、結局は世界制覇の野望とまでは言いませんが、利潤を求めて何でもやる集団になり、地域や国家には最終的に溶け込んでいません。
五星紅旗は、漢族に他の民族が寄り添う姿を現しています。
こうした、漢族が持つ下地に「国家資本主義」がバックすることで、無敵になり経済発展を遂げたのです。
彼らが失ったものや奪ったもに気が付く時が、必ず来ます。中国はそうした歴史を繰り返してきたのです。
私が冷静かどうかはわかりませんが、彼らが失政や失態を隠すために何でもやる、そんな現状に異議を唱えているだけなのです。