アメリカ海兵隊兵が、殺害したタリバン兵に放尿する動画がリークされた。放尿する4人の兵士は「黄金のシャワー」だと言っている。
イスラム圏とキリスト圏は宗教的基盤から、全く異なるものへの嫌悪感がある。イスラム圏では、犬を恐れ男性といえども裸を嫌い、黄色は忌み嫌う色とされている。ましてや、性器や排泄物は最悪・最上級の忌み嫌われ物で、人前では決して晒されるものではない。
今回の海兵隊の行為は、戦場でもあり極限状態で行われた、戦った相手に精いっぱいの見せしめであるかもしれない。しかし、このことはある意味では誤爆以上に、アフガンの人々にとって屈辱的であるに違いない。
戦争の持つ異常さが露呈したのであるが、これはほんの一角ともいえよう。たまたま流出した動画であるともいえる。それ以上のことが行われている可能性は十分ある。
思い起こすのは、イラクでのアブブレイブ刑務所の出来事である。戦争仕掛人のブッシュは、この刑務所の名前すら記者会見で言うことが出来なかったが、イスラム圏で最も嫌われる、裸にして犬をけしかけ通電拷問をやっていた。その映像が流れたことである。
グアンタナモ基地の収容所でも、彼らは拷問と同じ意味を持つ、黄色い受刑者服を着させられていた。失くすと言って当選したオバマは、この収容所をほとんど残している。
イラクでは指揮系統の中、意図的行為であったと思われるが、今回は現場兵士の思い付き的側面が強いように思われる。しかしそれが故に、アメリカ兵の戦場での意識の在り方が問われることになる。
これが正義のための戦争であろうか? テロ撲滅の戦争であろうか? 中東へ民主主義を定着させるための戦争であろうか?
アメリカがベトナム戦争の敗北した理由の一つに、レッドパージで中国・ロシアの専門家を、社会から一掃したことだと言われている。侵攻した国への無理解は、たとえ兵力に勝り、戦闘に勝ってもいつかは敗北することになるのである。
海軍も陸軍も、所詮大学に入れないレベルの人が行くところだと聞いています。
器でもない人間が、権力だけを持たされ、好き勝手なことをしている。
アメリカに嫌悪感を持つ人は多いと思います。